「どのアメリカ領事館、閉鎖したい?」ロシア大使館がTwitterで募集、その理由は...

ロシア大使館のSNSは、皮肉とユーモアにあれている。
トランプ米大統領(左)とロシアのプーチン大統領。
トランプ米大統領(左)とロシアのプーチン大統領。
時事通信社

イギリスでロシアの元スパイらがロシア製の神経剤が使われたとされる殺人未遂事件の報復措置として、アメリカのドナルド・トランプ大統領が3月26日、ロシアの外交官60人を国外追放し、シアトルにあるロシア総領事館を閉鎖することを命じた

これに対抗したのか、在米ロシア大使館は公式Twitterで、ロシアにあるどのアメリカ総領事館を閉鎖したらいいのか、投票を呼びかけた。

ツイートは、アメリカがシアトルのロシア総領事館の閉鎖を命じたことに触れた上で、「ロシアにあるどのアメリカ総領事館を閉鎖したい?決めるのはあなた」と投票を促した。

「ウラジオストク」

「エカテリンブルク」

「サンクトペテルブルク」

投票は日本時間の28日現在ですでに締め切られ、5万7526人が投票。「サンクトペテルブルク」が得票率47%でトップ。「エカテリンブルク」が35%、「ウラジオストク」18%と続いた。

ロシアが神経剤を投与したとされる元スパイと娘は、容体は当面改善する見込みがなく、完全な回復は望めない可能性がある。この事件の対応措置として、アメリカに先立ちヨーロッパの一部の国でロシア外交官の国外追放の動きが広がっている。

■ロシア大使館のSNSは、ユーモアと皮肉にあふれている。

投票結果がどう反映されるのかは謎だが、ロシア大使館はこれまでも、 TwitterなどのSNS上でユーモアや皮肉を交えた投稿や、厳しい反論をすることで知られている。

3月12日には、ロシア大使館の上空を飛ぶヘリコプターの写真を投稿し、こんな皮肉を混じりのツイートをしている。

「アメリカのヘリは、昨晩ロシア大使館の敷地の何を探していたんだい?アメリカの首都で"謎の"航法システムの誤作動でも起きてしまったのかい?それとも、ロシアの米大統領選挙干渉の証拠でも探そうと躍起になっているのかな?」

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