新潟女児殺害、近所の23歳会社員を逮捕。遺棄への関与を認める説明

遺体発見現場から約4キロ離れた道の駅の駐車場で、黒い車に乗っていた容疑者に任意同行を求めた。
現場付近に置かれた花の前で手を合わせる人たち=2018年5月14日午後4時26分、新潟市西区、田中奏子撮影
現場付近に置かれた花の前で手を合わせる人たち=2018年5月14日午後4時26分、新潟市西区、田中奏子撮影
Asahi

23歳の男を死体遺棄容疑などで逮捕 新潟女児殺害

新潟市西区の市立小針小学校2年、大桃珠生(たまき)さん(7)が殺害されてJR越後線の線路上に遺棄された事件で、新潟県警は14日、近くに住む会社員、小林遼(はるか)容疑者(23)を、遺棄に関わったとする死体遺棄容疑などで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。同日朝から任意で事情を聴いたところ、小林容疑者が遺棄への関与を認める説明をしたという。

捜査関係者によると、小林容疑者は事件前後、現場周辺で黒い車を運転していたとみられる。県警は14日午前7時ごろ、遺体発見現場から約4キロ離れた道の駅「新潟ふるさと村」の駐車場で、黒い車に乗っていた小林容疑者に任意同行を求めた。

県警によると、大桃さんは7日午後3時ごろ、小針小から友人と一緒に下校。友人と別れた後に行方がわからなくなり、同5時ごろ、母親が県警に通報した。100人態勢で警察官が付近を捜す中、同10時20分ごろから約9分の間に大桃さんの遺体は線路上に遺棄されたとみられ、同10時半ごろに列車にひかれた。死因は窒息死だった。

捜査関係者によると、大桃さんは7日午後3時すぎ、自宅から約300メートル離れた踏切付近を1人で歩いているのが目撃されており、帰宅直前に連れ去られた可能性がある。司法解剖の結果、遺体の胃の内容物などから、7日夕方ごろまでには首を絞められるなどして殺害された可能性があるという。首には縄やひものあとが残されておらず、手や柔らかい素材のもので絞められた可能性もある。

遺体発見現場付近では発見直前、白や黒の複数の不審な車が目撃されていた。また、直後に県警が調べたところ、大桃さんが持っていたピンク色の傘が現場からなくなっていることも判明。県警は、付近の指紋を調べたり、周辺を通る車のドライブレコーダーの映像を集めたりするなどして捜査を進めていた。

(朝日新聞デジタル 2018年05月14日 22時35分)

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