特集
2018年05月18日 10時48分 JST | 更新 2018年05月23日 11時29分 JST

僕たちが、500人にコーヒーを“ごちそう”してみたい理由

「時間を潰す」っていう言葉をポジティブに言い換えたい。

鉛筆を削りながら、人を待つ

最近、「時間をつぶす」という言葉について考えることが多くなった。

誰しもが、なにげなく使っている言葉。この間も、JR秋葉原駅の待ち合わせ場所に30分早く着いた知り合いからLINEが来て、「適当に時間を潰してますから、ゆっくりで良いですよ」と言われた。

待ち合わせ場所に行くと、その人は、カフェのテーブルでコーヒーを飲みながら鉛筆を削って待っていた。

「え。今どき、鉛筆を使ってるんですか。珍しいですね」と聞いてみた。

彼は最近、鉛筆でメモを取るようになったそうだ。それまではノートパソコンで、会議のメモやTo Do Listを打ち込んでいた。

でも、パソコンを開いていると、FacebookのメッセージやSlackの通知が自然と入ってくるため、わずらわしくなって止めた。そして、ボールペンより、鉛筆の方が"書いている感じ"がして好きなのだという。

そんな会話を彼としている間も、カリカリカリと鉛筆を削る音が止まらない。

Getty Images/iStockphoto

時間を殺していいの?

「つぶす(潰す)」という言葉を国語辞典で引くと「こわして、もとの役に立たなくする」や「機能や正常な状態を失わせる」という定義が並ぶ。

役に立たなくする? 失わせる?

彼の鉛筆カリカリは、そんなネガティブな言葉で表すのではなく、もうちょっと素敵な言い方が出来るのではないか。辞書には、「空いているところをうめる」という定義も書かれ、「塗りつぶす」という例があげられていたけど、僕個人としては、"潰している"という言葉がフィットしない。

英語では、時間をつぶすことを"kill time"と表現することもある。こちらはもっと恐ろしく、時間を「殺して」しまっている。

せっかく手に入れた自由な時間を、つぶしたり、殺したりするのって、ちょっとおかしい。僕を待っていた知り合いが、鉛筆カリカリをしていたように、1杯のコーヒーが飲めるようなちょっとした時間でも、その使い方はもっと多様なはずだ。

コーヒーを飲む100分について考えてみた

全日本コーヒー協会の資料によると、日本人は1人1週間あたり11.09杯(2016年)のコーヒーを飲むという。コーヒー1杯10分かけて飲むとしても、1週間で100分以上の時間だ。たとえばコーヒーを飲んでいる間、どんなことが出来るだろうか。

・夏休みの予定を考えてみる

・家族の好きな部分を思い返してみる

・大切な人にLINEスタンプを送ってみる

・5年前の自分に会えたらどんなことを伝えたいかを考える

・もちろん、鉛筆を2本ぐらい削ることだって可能だ

一見くだらないように思えるけど、自分の時間にちゃんと向き合えば「くだらない時間」ではない。「潰す」という表現がもったいなく感じるはず。

1分でも10分でも半日でも、時間を殺そうとせずに、昨日とは違う使い方をしたら、もっと人生が豊かになるんじゃないか。そんなことを考えて、僕が編集長をつとめるネットメディア「ハフポスト日本版」で、#アタラシイ時間 というキャンペーンを5月7日から始めた

Huffpost Japan

ということで、コーヒーをごちそうさせてください

記事を書くだけではなく、読者と一緒にリアルな場で、時間について考えたい。

普段からよく訪ねる「ブルーボトルコーヒー」にお願いしてみた。

ーー読者にコーヒーをご馳走して一緒に時間について考えたいんです。

Huffpost Japan

最初は少しだけ戸惑いながらも企画に応じてくれ、次のようにまとまった。

・5月21日から5月25日の5日間、午後5時から午後7時まで、ブルーボトルコーヒー六本木カフェのコーヒー(ブレンドコーヒー、コールドブリュー、ニューオリンズ)やアップルジュースの計4種類のドリンクを無料でご提供します(毎日先着100名の限定)。

・ドリンク代はハフポスト日本版がごちそうさせてください。

・お店の人に「アタラシイ時間で来ました」と一言いっていただけるとコーヒーをご提供できます。また、TwitterやInstagramでハッシュタグ「 #アタラシイ時間 」を使って投稿してください。

・僕も含めたハフポスト日本版のチームのメンバーが、5日間、かわりばんこで、テーブルに座っているので、もし良かったら一緒に話しましょう。

・ブルーボトルコーヒー六本木カフェの場所はこちらです。住所は、〒106-0032 東京都港区六本木7-7-7。

Huffpost Japan

ということで、突然ですが、みなさまとのコーヒータイムを楽しみにしています。そして、僕は、「時間をつぶす」という言葉をこれから1回も使わずに、もっとポジティブな言い換えを考えながら、残りの人生の時間を過ごしたい。

500杯分のコーヒーから生まれるアタラシイ時間。大きな期待を寄せながら、この文章を書き終えます。

それでは皆さん、ブルーボトルコーヒーでお会いしましょう。

Huffpost Japan

コーヒー1杯で始まる「アタラシイ時間」。

ハフポスト日本版は5月に5周年を迎えました。この5年間で、日本では「働きかた」や「ライフスタイル」の改革が進みました。

人生を豊かにするため、仕事やそのほかの時間をどう使っていくかーー。ハフポスト日本版は「アタラシイ時間」というシリーズでみなさんと一緒に考えていきたいと思います。「 #アタラシイ時間 」でみなさんのアイデアも聞かせてください。