「本田さん、ごめんなさい」ツイートあふれる。ワールドカップのセネガル戦で同点弾に称賛の嵐

ケイスケホンダは有言実行の男だということを見せつけた
ゴールを決め、ほかの選手らと喜ぶ本田(右)=6月24日、ロシア・エカテリンブルク
ゴールを決め、ほかの選手らと喜ぶ本田(右)=6月24日、ロシア・エカテリンブルク
FIFA via Getty Images

サッカー・ワールドカップ(W杯)で、日本は6月25日(日本時間)、世界ランキングでは格上のセネガルに2-2と引き分けた。1点を追う後半30分すぎに、同点のゴールを決めたのは本田圭祐だった。

本田はこれまでの「ビックマウス」ぶりや、前のコロンビア戦で不用意なパスでピンチを招くなど、Twitterなどでは批判の声が上がっていたが、この日は一転、本田の活躍を評価し、「ごめんなさい」などと謝罪するツイートであふれる事態になった。

後半33分。両チームの選手らが入り乱れる中、乾貴士がゴール前に蹴り込んだボールを本田が左足で合わせる。セネガルゴールに突き刺さる同点弾となった。

本田はFW岡崎慎司と向き合って敬礼するパフォーマンスをし、喜びを表現した。

強豪セネガルと引き分けに持ち込んだ得点になったことや、本田自身、W杯3大会連続のゴールだったことから、Twitterでは本田を称賛する投稿があふれた。その一方で、「本田さん、ごめんなさい」などと謝罪する投稿も続出した。

本田は前のコロンビア戦にも途中出場。コーナーキックで大迫勇也の勝ち越し弾をアシストしたものの、パスをミスしてコロンビアにゴールまで攻め込まれる場面があり、批判が相次いでいた。

また、本田は常々、「強気」の発言をしており、大会前に放送されたNHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」でも、「プロフェッショナルとはケイスケホンダ」などと断言。そのビッグマウスぶりとは裏腹に、大会前の代表戦では得点を決めることができず、不振が続いていた。

そんな状況も相まって本田バッシングは起きたが、決勝トーナメント(ベスト16)進出を目指す上で負けられないセネガル戦で結果を出したことで、ファンらは本田の「有言実行力」を見直した格好だ。

ただ、本田自身は冷静だった。コロンビア戦後の批判に対しても、「人の悪いところを粗探しして優越感にひたろうとしている人。悪口を言い合える仲間を見つけて安心する人。気持ちは分かるし、僕は味方ですからね」などと意に介さないツイートをしていた。

試合後のインタビューで本田は、自身の得点について「外してたらまずいシーンだった」とした上で、「本音を言えば今日決めたかったんですけど。これがワールドカップの厳しさ」と淡々と語った。

敬礼ポーズ、「やろうとは決めてなかった」

本田が得点後、その喜びを表現した「敬礼」パフォーマンスは、Twitterユーザーの注目を集めた。

セネガルから同点ゴールを奪い、岡崎(左)と敬礼パフォーマンスで喜び合う本田=6月24日、ロシア・エカテリンブルク
セネガルから同点ゴールを奪い、岡崎(左)と敬礼パフォーマンスで喜び合う本田=6月24日、ロシア・エカテリンブルク
Mike Hewitt - FIFA via Getty Images

このパフォーマンスは2015年のアジアカップでも岡崎と一緒に披露している。サッカー総合情報サイト「サッカーキング」によると、岡崎は試合後、「やろうとは言ってなかった」と、パフォーマンスは即興だったことを明かした。

2015年にも岡崎と敬礼ポーズをしていた
2015年にも岡崎と敬礼ポーズをしていた
Brandon Malone / Reuters

【試合後インタビュー】「チームとしていい戦い方ができていた」 #岡崎慎司 (セネガル戦後)

「ここで負けなかったことはチームに力がついてきたこと。勢いがつく」#日本代表#daihyo#ワールドカップ#WorldCup

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— NHKサッカー (@NHK_soccer) 2018年6月24日

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