韓国と北朝鮮が、バスケットボールを通じてひとつになった。北朝鮮の首都平壌で7月4、5日、南北統一バスケットボール大会が開かれた。AP通信などが報じている。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、4月の南北首脳会談の場で提案して実現した。
初日となる4日は、南北の選手が混合チームをつくり、男女別に対戦。
女子は白チームが「平和」、緑チームは「繁栄」の文字を刻んだユニフォームを着て、試合に臨んだ。コート上で握手を交わすシーンもあり、試合は「繁栄」チームが103-102で「平和」チームを下した。
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続いて行われた男子の混合チームは、102-102の同点に終わった。
5日には、韓国対北朝鮮の国別のゲームも行われる。
バスケットボールファンで知られる金正恩委員長が試合を観戦するか注目が集まったが、会場には現れなかった。
試合に先立ち、北朝鮮のウォン・キル・ウースポーツ副大臣は、ロイター通信の取材に対して、「スポーツが、北朝鮮と韓国間の和解や平和、繁栄に向けた第一歩としての役割を担っていることを誇りに思います」と話した。
2カ国間の関係は、北朝鮮の核問題をめぐる挑発的な発言などで緊迫状態が続いていたが、北朝鮮が2月の平昌オリンピックに選手や代表団を派遣して以降、改善に向かっている。
ロイター通信によると、北朝鮮と韓国のバスケの交流試合は過去4回目で、2003年に平壌で開かれて以来、15年ぶりとなる。
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