安室奈美恵、ファンとの25年を振り返る「一瞬でも心に寄り添える歌手でいられたなら嬉しい」【全文】

一方、引退後もマスコミへの「お願い」は続く…。
NAMIE AMURO Official Site

歌手の安室奈美恵さんが9月16日、引退した。自身の公式サイトを通じて、「ファンの皆さまへ」と題したメッセージを公開した。

2017年9月16日、デビュー25周年を迎えたその日に、1年後に引退すると宣言し日本中を驚かせた。「私らしく2018年9月16日を迎えたいと思います」と発表した通り、ファンを大事にして駆け抜けた1年だった。

安室さんは今回公開したコメントの中で、「昨年引退を発表させていただいてからこの1年、1日1日を大切に過ごさせていただきました」と振り返る。ファンへの感謝の気持ちを繰り返しつづった安室さんは、「25年間ほんの一瞬でも ファンの皆さんの心に寄り添える歌手でいられたなら嬉しく思います」と記した。

ラストイヤーを宣言し、ファンに「寄り添う」ための努力を惜しまなかったこの1年。

近年ではほとんどテレビ出演をすることのなかった安室さんだが、別れを惜しむファンの期待に応えるように、NHKの特番「安室奈美恵 告白」、「紅白歌合戦」などに出演。安室さんの大ファンを公言するタレントのイモトアヤコにサプライズする形で「世界の果てまでイッテQ!」(日テレ系)にも出演し、イモトとの対談を果たした。

NHK公式サイト

故郷の沖縄と、安室さん

沖縄にまつわるニュースもたくさんあった。

5月には、沖縄県から県民栄誉賞を授与され、当時知事だった故・翁長雄志氏に「日本のみならず世界の多くの人々を魅了し続け、若者のファッションリーダーとしても、一時代を築かれました。沖縄出身の歌手やタレントの草分け的存在となっています」とたたえられた。

8月半ばから引退までの1ヵ月間にわたり、故郷・沖縄の観光ブランド「Be.Okinawa」のPRに無償協力した。

安室奈美恵さんが登場する「Be.Okinawa」ポスター
安室奈美恵さんが登場する「Be.Okinawa」ポスター
時事通信社

ミリオン連発、記録ずくめの1年に

もっとも大切にしてきた音楽活動も、記録ずくめだった。

最後のドームツアーを収録したライブDVD「namie amuro Final Tour 2018〜Finally〜」は予約販売段階でミリオンを突破。音楽映像作品のミリオンセラーは、史上初の記録だ。

11月に発売したベストアルバム「Finally」も同じくミリオンを記録。10代に発売した「DANCE TRACKS VOL.1」「SWEET 19 BLUES」「Concentration20」、20代に発売した「181920」、30代に発売した「BEST FICTION」に続いて、40代でもミリオンセールスを記録した安室さんは、日本国内アーティスト史上初の、4つの年代で続けてのミリオン突破を記録した。

安室奈美恵さんの巨大な姿を背に撮影するファンの女性=14日午後、那覇市
安室奈美恵さんの巨大な姿を背に撮影するファンの女性=14日午後、那覇市
時事通信社

引退前日の9月15日には、故郷沖縄でラストライブに臨んだ

安室さんは平井堅さん、山下智久さん、ジョリン・ツァイさん、DOUBLEとそれぞれコラボした楽曲を披露。全8曲を歌い、最後は、「How do you feel now?」で締めくくった。

文字通り、「1日1日を大切に」最後の日を迎えた安室奈美恵さん。ファンへの思いを「25年間ありがとうございました」の言葉に託した。

ファンに宛てたメッセージを以下に紹介する。

【コメント全文】

ファンの皆様へ

ファンの皆様、

いつも応援してくださりありがとうございます。

わたくし安室奈美恵は、

本日16日をもって引退致します。

昨年引退を発表させていただいてからこの1年、

1日1日を大切に過ごさせていただきました。

引退という選択をした私に対し、

ファンの皆さんにも色々な感情があったかと思います...

それでも、

最後は笑顔で送り出そうと思ってくださる

ファンの皆さんの優しさに心から感謝しています。

実りある25年間をファンの皆さんと過ごせた事、

応援してくださり、支えてくださった事、

改めて感謝の気持ちでいっぱいです。

「ありがとうございました。」

25年間ほんの一瞬でも

ファンの皆さんの心に寄り添える歌手でいられたなら嬉しく思います。

応援してくださったファンの皆様、

「25年間ありがとうございました。」

安室奈美恵

マスコミへの「お願い」は続く...。

有終の美を飾り芸能界を引退した安室さんだが、引退翌日の9月17日、公式サイトには「お願い...」と題されたメッセージが掲載された。

沖縄の家族や関係スタッフへの過度な取材を慎んで欲しいとお願いする内容だ。

安室さんは9月11日、公式Facebookページに全く同じ内容の「お願い」をつづっていた

全身全霊で25年を駆け抜けた安室さんに、一刻も早く休息が訪れて欲しい。

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