村上春樹さん、早大に資料寄贈 原稿や書簡、研究拠点に
作家の村上春樹さん(69)は4日、東京都内で記者会見し、自筆の原稿や書簡、レコードなどの所蔵資料を母校の早稲田大学に寄贈すると発表した。早大は将来的に、国内外の村上文学の研究者が資料を活用できる研究センターをキャンパス内に作ることを目指す。村上さんが国内で会見に臨んだのは37年ぶりという。
村上さんは1975年に早大を卒業した。寄贈するのは原稿や書簡、蔵書のほか、自身の作品に関する書評や2万点近くに上るレコードのコレクションなど。「ノルウェイの森」を執筆した際の大学ノートなども含まれる可能性があるという。レコードなど今も使っているものもあることから、寄贈は来年度から段階的に始め、一部は寄託しておく形をとる。
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「40年近く小説家として書いてきて資料がたまり、床がおかしくなるくらい置ききれなくなってきた」ことから、4~5年前から寄贈を検討し始め、今年3月から母校と協議を始めて合意に至ったという。「僕には子どもがいないので、僕がいなくなったあとに散逸するのも困るなと思っていた」
(朝日新聞デジタル 2018年11月04日 22時03分)
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