大阪府池田市が11月6日、2019年に池田市が80周年を迎えることを記念して、PR動画「ひよこちゃんvsウォンバット」を公開した。
チキンラーメン(日清食品)のキャラクター「ひよこちゃん」と、珍獣ウォンバットが怪獣映画のように暴れ回るという内容。行政がつくったとは思えないほどハチャメチャな展開で、公開後たちまちネットで話題を呼んだ。
冒頭、「多忙によるストレスで巨大化した」ひよこちゃんが、市内の観光地をどんどん破壊する。
やはり巨大化したウォンバットが食い止めるべく立ち上がるが、苦戦...。
これはいよいよピンチ、というところに倉田薫市長が某特撮ヒーローのように颯爽と登場する。
怪獣映画のパロディとしか思えないストーリーだが、随所に池田市の宣伝が「これでもか」と入れられているのがポイントだ。
なぜこのような動画を制作したのか。
池田市の広報担当者はハフポスト日本版の取材に対して、「チキンラーメン発祥の地である池田市の観光大使を務めている『ひよこちゃん』と、同市内の五月山動物園の珍獣ウォンバットのコラボで、市をPRしようと発案しました」と話した。
PRすべき池田市を、ひよこちゃんは破壊して回るわけだが、市では「逆に壊す方がインパクトがある」と逆転の発想をしたという。
企画から公開まで半年がかり、制作費も約1000万円かけた。
視聴者に受け入れられるかどうかは「半々」と市長は考えていたというが、ふたを開けてみれば大好評。担当者は「Twitterでは『感動した』という投稿もあった」と嬉しそうに語っていた。大きな批判はないといい、「市長も一安心している」という。
今回の作品については、チキンラーメン・ひよこちゃんの公式アカウントも、Twitter上で「故郷のみなさん、ボクはこんなに大きくなりました」と投稿している。
市は今作が話題になったことから、80周年となる2019年に向けて「第2弾」・「第3弾」の企画を練り始めているという。
「ひよこちゃんvsウォンバット」(前編)
「ひよこちゃんvsウォンバット」(後編)