フリマアプリ「メルカリ」上でもっとも"流行った"言葉を決める「メルカリトレンドワード」が11月28日に発表され、「アルミ玉」が1位となった。
トレンドワードは、2018年1月1日から11月25日までにメルカリ内で検索された言葉の中で、2017年の同時期と比較して検索数が急上昇したものを集めた。
聞き馴染みのない「アルミ玉」とは、一体何なのか?
■「アルミ玉」って?
アルミ玉は、ボール状に丸めたアルミホイルを、磨いてピカピカにしたもの。
大量のアルミホイルを丸めてハンマーで叩いて形を整えながら、強度を硬くする。
あるTwitterユーザーが投稿した"アルミ玉"の写真が話題となり、YouTuberのHIKAKINさんがアルミ玉を作る動画を配信したことで、さらに注目を集めた。
メルカリの広報担当者によると、メルカリ内で検索数が増加したのは、HIKAKINさんの動画がきっかけだという。
メルカリでは自ら作ったアルミ玉を販売する人が大量におり、実際に購入もされている。
なぜアルミ玉を購入するのだろうか。
購入したアルミ玉をどうするのだろうか。
同担当者に尋ねたところ、「そこまではわからない」としながらも、「最近では話題になったもの、流行っているものはとりあえず『メルカリ』で検索するという消費行動がある」と答えた。
■アルミ玉は商品化もされていた
アルミ玉の勢いはネット上に留まらず、制作キットが販売されていた。
キットの担当者は、ハフポスト日本版の取材に、「企画のきっかけは、アルミ玉を作ったという記事をニュースサイトで見たことだ」と語った。
ネット上の盛り上がりが、商品化にまで結びついた形だ。
売れ行きについては、「製造した分は完売近くまで売れている」と話した。
■アルミホイルメーカーの意見は?
アルミホイルのメーカーは、この盛り上がりをどのように考えているのだろうか。
ハフポスト日本版では、HIKAKINさんの動画でも使用されている三菱アルミニウムの日用品部に取材した。
担当者によると、アルミ玉がネット上で拡散していることは部署内でも話題になっていたとのこと。
「こんな使われ方があるんだと驚いていた」という。
ただ、本来は食品用に販売しているため、「普通に使っていただくことが一番嬉しい。それを望んでおります」と語った。