アメリカのトランプ大統領が2月に予定している一般教書演説で、連邦議会の女性議員たちがともに白いスーツを着て出席する可能性が出てきた。CNNなどが報じた。
白はアメリカの歴史上、女性の政治参加を象徴する色として定着しており、議員らは女性の権利拡大に後ろ向きな姿勢を見せてきたトランプ氏に対する抗議の意思表示をするのが狙いとみられる。
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白スーツの着用を計画しているのは、民主党のロイス・フランケル下院議員ら。2月5日の一般教書演説に向け、与野党問わず女性議員たちに同調を呼びかけるという。
ガーディアンによると、20世紀初頭、アメリカでは女性の政治進出を訴える運動が起きた際のシンボルカラーが白だったという。
フランケル氏はCNNに対し、「女性の参政権を象徴する白い服を着ることは女性たちに結束のメッセージを与え、苦労して獲得した権利を手放さない宣言でもある」などと述べた。
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2018年の中間選挙で民主党の女性議員数は史上最多となるなど、連邦議会での女性の存在感は増している。フランケル氏らに賛同する動きはさらに拡大しそうだ。
フランケル氏らは2017年の一般教書演説でも、白いスーツを着て出席し、注目を集めた。
また、トランプ氏と大統領選を戦った民主党のヒラリー・クリントン氏も2016年、大統領候補に指名された際にも白のスーツを着て演説した。
一方、2018年の一般教書演説では、女性議員の一部が黒いスーツを着て出席した。女性の性被害に抗議する「#MeToo」運動にからみ、ゴールデン・グローブ賞の授賞式で女優らが黒いドレスを着たことが影響したとみられる。
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