内定が帳消しとなり、台湾人の恋人からもフラれたどん底の私。
その後どうなったかと言うと......
奇跡の復活!?時代は「東南アジア」だ!
▶出典 Prachatai on Flickr
こうなっては日本の会社に勤務するのもますます面白くないので、「自分のキャリアは自分でデザインしていこう。
そして海外就職のロールモデルとなろう」と思い直し、海外就職に向けて仕事探しを再開しました。
台湾人の恋人とも別れた今、もはや台湾にこだわる必要性はありません。
大学時代に日中学生会議をきっかけにチャイナ・プラスワンについて勉強していたのですが、「次なる中国」としてASEAN10ヶ国比較をしていた経験も手伝って、本格的に東南アジアについて考え始めました。
「シンガポールは生活も日本並みの水準で、住むのには困らなさそう。でも国土が小さいから個人的には途中で飽きるかも?」
「インドネシアは人口が多いが、島が多すぎる。インフラはまだ整備中だけど、伸びしろは大きく、特に小売業・製造業は進出を加速するだろう」
「ベトナムは、人口はインドネシアの半分以下だが海に面している面積が広く、海運が盛んなイメージ。人件費もASEANの中では比較的低く、親日」
など各国で働くことについて自分でイメージしてみました。
興味をもった国を比較!
比較する中で強く興味をもったのが、インドネシア、マレーシア、ベトナムでした。
最初はマレーシアが直感で一番良いと感じました。
中華系人種が人口の25%程度を占めているので中国語を話す私にとっては天国ですし、インフラ整備されているわりに物価が安いことも非常に魅力でした。
実際、過去に海外インターンを探していた時にも、マレーシアは第一候補でした。
英語を学びながら仕事をする、今風に言うと「グローバルに活躍」してみたかったのです。
さて他の国はと言うと、北京留学時代にインドネシア華僑の友人が多くできたこともあり、インドネシアで働くのも面白いかもと感じていました。
華僑が牛耳る国と散々聞かされてきたので、彼らのコネクションを使わない手はないわけです。
またインドネシア語は世界一簡単とも言われていて、マレー語とも90%共通する言語なので、一気に2言語を獲得するチャンスもあるのです。
▶ホーチミン、朝の光景
一方、ベトナムは?
直感で、「面白くなりそう!」と思いました。
ただ実際に行ったこともないし、首都はどこだっけ? という程度の知識。
ベトナム戦争についても詳しく知らなかったので、ネットで「ベトナム」や「ベトナム 歴史」「ベトナム語 会話」などと検索していました。
会社選びの基準を明確化!
▶出典 Peter O'Connor aka anemoneprojectors on Flcikr
候補の国を絞った時点で会社選びの基準も整っていなければ先には進めません。
そこで、再度冷静に「自分は何がしたいのか」について考えてみました。
1.若くから海外で働きたい
2.国境を越えて人の移動を促進させたい。仕事に目的意識をもっていたい
3.日本から海外に進出する企業のサポートができる会社で働きたい
(海外進出コンサルだけではなく、人材面でもサポートできる人材紹介業は魅力)
他に細々とした基準はありましたが、概ね上記3つが私の強い動機で、今でもそこはブレていません。
そして、この冒頭でお伝えしたように、「自分のキャリアは自分でデザイン」という観点のもと、やりたいことに突き進みました。もはや捨て身タックルです。
海外就職活動の結果は?
短期ではありましたが、海外就職活動を経て、人材紹介会社での海外勤務コース、ベトナムでの6ヶ月間のインターンシップ、台湾企業、中国系のマーケットリサーチ会社からの内定を手にしました。
「これからは東南アジアの時代だ」と自身を洗脳していたこともあり台湾と中国関連の企業には進まず、ベトナムでのインターンシップを経てから、人材紹介会社に入社することに決めました。
今思えば全くリスクのない欲張りな選択となりました。
これは決して私のスキルが高いというわけではありません。
「コネなし、経験なし、スキルなし」でも、若さと熱意でカバーできるのです。
結果、そのインターンシップ先が、現在私が勤務する会社となっています。
意志さえあれば、海外就職は案外、壁は低いものなのかもしれませんね。
▶現在の勤務先にて、現地の学生に取材された時のもの
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ライター
吉川 真人/Makoto Yoshikawa
同志社大学卒業。17歳の時に3年間一言も話さなかった父親と死別し、思ったら即行動を心掛けるようになる。大学3年時に休学し、1年間北京に留学をする。その結果、早くから海外で経験を積む事を心に決める。紆余曲折があり、現在ベトナムの人材紹介会社Jelly Fish HRで修行中。鎖国した日本を開国させることが目標。
何か聞きたいことがある方は、どなたからのメッセージでも返事いたしますので、ぜひ直接ご連絡くだされば幸いです! Facebook:Makoto Yoshikawa
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