教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏が21日、自身のアメブロを更新。13日に行われたセンター試験の地理Bに登場した"ムーミン問題"について持論をつづった。
センター試験には『小さなバイキング ビッケ』と『ムーミン』の絵を見せ、正しい言語との組み合わせを選択する問題が登場した。選択肢としてはノルウェーとフィンランドが与えられていたため、2択ではあるものの、さすがにノルウェーとフィンランドの言葉は分からないという怨嗟の声が多数出た。
また、ビッケにしてもムーミンにしても昔の作品過ぎて今の若者が受けるには題材として適さないという意見も。さらには、作者のトーベ・ヤンソンはフィンランド出身ではあるが『ムーミン』の舞台は「ムーミン谷」であることから、フィンランドではないといったツッコミもあり、ムーミンの公式ツイッターがお詫びする事態にもなった。
13日の毎日新聞電子版には以下のような記事が配信された。
〈ムーミンの舞台がフィンランドと知らなくても、バイキングと関係する国はノルウェーだという知識があり、三つの国の成り立ちから設問中に例示されているスウェーデン語と、ノルウェー語が似ていることに気付けば問題は解ける形になっている〉
こうしたこともあり、尾木ママはこの問題についてブログで、「センター試験で、ムーミンがフィンランドと答える問題ブーイングの嵐ですがーーかなりズレていますよ」と指摘。「ムーミン=フィンランドと答えることは暗記力じゃなくて、バイキング=ノルウェーと分かれば、自動的にフィンランド=ムーミンが導き出されるのです」「2020年の教育改革は、暗記じゃなくて、思考力・判断力・表現力の要素を取り入れた【答えのない問題】に変化します」「ムーミンの問題はまさに洞察力問われていわゆる良問なんですよ」と持論をつづった。
さらに「2月1日の私立中学入試 皆さん注目して下さいね すっかり変わっていますから 高校は来年からガラリと変化します」とし、「自立力 自己肯定感高めないと話になりません 皆さん、変化のポイントによく注目して下さいませ~」とつづっている。
(2018年1月21日Amebaニュースより転載)