「鏡を見て自分に聞いて」超低カロリー食だったモデル、2枚の写真で伝える

「苦悩しているすべての女性のために」
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モデル業界のホラーとしてはありふれた話だが、新しいストーリーが出てくるたびに、それはもっと健康で、よりインクルーシブ(包括的)な環境へと変化を促す大きな機会となる。それはまた、別の勇気ある女性が体験を共有するきっかけにもなるのだ。

インド在住のモデル、リザ・ゴールデン・ボジャーニーさんは、2016年に仕事に復帰した。彼女は最近、自分自身の写真を2枚並べた痛ましい画像をInstagramに投稿した。ひとつは、2012年の彼女の初めてのファッションウィークの時のもの。そして、もうひとつはその日撮ったものだ。

このキャプションは長くて収まりきらないから、読みたい人はコメント欄で残りを読んでね...。左側はキャリアのピークを迎えた最初の頃の私。実際、こうでなければならないサイズで最初の正式なファッションウィークを迎えました。本当にできるなんて思いもしなかった素晴らしいショーで、尊敬してきた女の子たちと一緒に歩き、すごいアドレナリンの洪水だった...。

でもある夜、アパートで超低カロリー食(記憶がたしかなら、20粒の蒸し枝豆だったと思う)を準備しているときに気を失った後、決められたダイエットと運動制度を止めることにして、自分でやれると決めた。私は自分に言い聞かせた。同じくらい痩せていられる。でもこんなに惨めな思いをしないように、もうちょっとだけ食べよう。それでちょっとだけ食べるのが、ほとんど一袋のアーモンドを食べることになり、そして一食分の食事をするのに変わり、それから本格的なドカ食いになった。

私は思いつく限りあらゆる食べものを切望し、私のキャリアにとって大切な時期だとわかっていながら、あらゆる切望に負けた。NYファッションウィークまでなんとかこなして、誰も私の体重が増えたことに気づかなかったけど、ロンドンファッションウィークのときには増えた体重が、鏡や体重計の両方に表れているとわかった。

でも私は(決意した)自分を邪魔したくなくて、もちろん静かにしていた。スーパーマーケットに行って生野菜を買い、NYでの2週間にわたるドカ食いの埋め合わせをしようとしたけれど、どれだけ「健康的」に食べていようと、どれだけ運動をしようと、まったく体重が落ちることはなかった。

ミラノファッションウィークが来て、私は自分が大きくなったのがわかった。大きくなったというのは、つまり、NYの時の34.5インチのヒップじゃなくて、35.5インチのヒップ。私はクールに装って何事も普通のようなふりをした。結局、ショーも出演できた。ドルチェ&ガッバーナがそのひとつだった。それは後で、太ももが肥りすぎて見えるとオンラインで批判を受けた...。

とにかくパリコレクションが近づき、私はチョコレートのクロワッサンを我慢しきれなくなったのに気づいた。私は決まっていたものをのぞいて、数多くのキャスティングに出席した。けれど、クライアントに会った後にショーが決まらない理由はわかっていた。それは私のサイズ...

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添えられた長々しいキャプションの中で、彼女は左側の写真の彼女のサイズについて、彼女がランウェイの仕事を予約するために「そうでなければならなかった」サイズと、胸が張り裂けような口調で言及した。

ボジャーニーは、一連のショーの間に彼女が直面した苦悩を解き明かした。彼女は20粒の蒸し枝豆を食事として食べ、同じ月の間に34.5インチから36.5インチのヒップサイズになるまでドカ食いをした。

彼女はロンドンからミラノ、そしてパリへと旅するにつれ、ショーのオファーがだんだんと減ったと説明した。「ショーが決まらない理由はわかっていた。それは私のサイズ」と、彼女は書いている。

ただこれを書いておきたかったの...もし私が写真に #unretouched と書いたら、それは本当に全く画像を修正していないという意味。私の夫はプライベートの写真ではiPhone7かCanonのカメラで私の写真を撮っている...私は10年間モデルをしてきて、今でも続けているから、ポーズの取り方や体の角度のつけ方も知っているし、どんな照明が良いのかもわかる。すてきな写真を撮るために本当に必要なのは良い照明(iPhoneの写真だって)!

私にはPhotoshop加工について嘘をつく理由はないし、モデルだからほとんどの写真で絶えず画像修正されているし、最終的にはクライアントは欲しいものを何でも手にする...。それとは別に、私にいつも運動しろと言うあなた、それ以上は言わなくていい!

今度こそ私は週5回パーソナルトレーナーと一緒に運動し、今までの数週間で、何人かの人にはIntagramの写真を加工してると思わせるのに十分なほどお腹やお尻をうんと引き締めた。サイズ0のモデルを探しているなら私をフォローしないで、私のページから出てって、他の人をフォローして。

それは私じゃないし、私は決してまたそうなることはない。私は今までで一番健康的で一番強い。それしか気にしない。SNSで誰かの身体や外見についてコメントする前に、鏡を見て自分に聞いてみなさい。「私は自分を愛している?」と。

もし本当に自分を愛しているなら、公共の場で、他の人を残酷なコメントで非難したりはしない。表現の自由とは、気軽に他人を虐げられるという意味ではない。憎しみではなく、愛を広めなさい。

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2014年、彼女はモデルの仕事に復帰すると決心し、運動と持続可能なダイエットを通して、健康的なやり方で体型を取り戻した。しかし、彼女が人生で今までなかったほど健康的だと主張しても、それは下着ブランドのビクトリアズシークレットや他のブランドの好みではなかった。

流れが変わったのは、インドに旅行した時だったとボジャーニーは説明した。彼女は現在の夫と出会い、荷物をまとめてインドに移住した。今、彼女は健康的な見た目でいるだけではなく、自分自身の体とまったく異なる関係を結んでいる。

ハバ、ハバ。ゴアの太陽の下、愛する人たちと一周年記念を祝う私と私の愛する人 ☀️ 愛を分かち合ってくれた人たち皆にありがとう!!永遠に一つのさやの豆二つ。私の背中に乗ったゴージャスなお猿さんをどんなに愛しているか! この先何年も一緒に過ごす至福を待ち切れない ❤️✨🌊☀️🌴愛を分かち合ってくれた皆にありがとう ❤

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ボジャーニーは今、運動して、罪悪感を感じることなく好きなものを食べ、それを自分のためにやっていると書いた。「もしかしたら私は雑誌の表紙を飾ったり、大きくて有名なブランドの撮影に出たりする運命ではなかったのかもしれない。でも私にも伝えられることがある」と書いた。

「幸せになり、充実感を感じる資格がある。私たちはみんなそう。私は、苦悩しているすべての女性のためにストーリーを共有して、身体を愛するメッセージを広める運命だったのかもしれない」

彼女の正直さやストーリー、そして自己愛の言葉から、私たちも学べることがあるだろう。

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