膵臓がんと告知されたお母さんの日記(第11話:「食欲の出し方」)

「おなかがすく」って健康な証拠なんやなあー。

不定期でブログを投稿させていただきます、西口洋平です。妻と小学生のこどもを持つ、一般的な37歳男性です。「ステージ4のがん」であることを除いては。

がんだと宣告されたときに、おぼえた孤独感。仲間がいない。家族のこと、仕事のこと、お金のこと......相談できる相手がいない。同じ境遇の人が周りにいない。ほんとにいなかった。

それなら自分で仲間を募るサービスをつくろうと、ネット上のピア(仲間)サポートサービス「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」を、2016年4月に立ち上げました。

子どももいて、地元には親もいる。仕事やお金...... 心配は尽きません。 そんな僕みたいな働き盛り世代で、がんと闘う人たちをサポートしたい。そんな思いから、抗がん剤による治療、副作用と付き合いながら、仕事と並行して、地道に活動を続けています。

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西口洋平

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*****************膵臓がんのナオさん。

2015年6月にがん告知を受け、手術や抗がん剤治療を経験。2016年に再発し、抗がん剤、放射線など様々な治療を行うものの、現在は無治療で生活。小学校一年生の息子さんと旦那さんの三人暮らし。

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ナオさんがキャンサーペアレンツに登録したのは、2016年9月。

発信するのは苦手とのことで、キャンサーペアレンツに登録するまではブログや日記などを書いたこともなく。そんなナオさんの日記を、ご本人の了承のもと、これから一つずつご紹介をさせていただきます。

※キャンサーペアレンツは、子育て世代・就労世代のがん患者のコミュニティであり、様々な社会的な接点の中で生きています。こども、家族、仕事、地域、普段の生活、将来への不安。がん患者への偏見や誤解など、まだまだ「がんと生きる」ということに対する理解が乏しいというのが実態です。キャンサーペアレンツでは、ここに集う方々の意見を『声』として広く世の中に発信し、がんに対する理解を広げ、がんになっても生きていきやすい社会を実現すべく活動を行っています。

■投稿日

2017年1月23日(月)

■タイトル

食欲の出し方

■本文

こちらは大雪警報発令中です。そんなに降ってないけどね。

※写真は先週のものです。

こんな日も放射線治療に行かなければ。。。

そして帰宅したらすぐ晩ごはんの支度をして、息子をサッカースクールに連れていく(もちろん見学もする)。帰宅したら速攻でお風呂に入れて、晩ごはん、後片付け、息子の勉強見て......

超ハードスケジュールの末期がん患者、ナオです。笑

でもこうやって、やることいっぱいあるからいいのかも。最近はがんについては深く考えないことにしています。

とはいえ、身体が言うことを聞いてくれない日も増えてきました。

最近は夕食後に謎の悪寒と嘔吐に数日悩まされ、体調不良自体よりも「なんでなんで?状態が悪くなってきてるの?」っていう、そっちの不安に苛まれ、食べるのが怖くなり、食欲減退。

どんな状況でもしっかり食べて乗り切ってきた私にとっては、『食べられない』ことはものすごいショックです。一時期よりはマシになったものの、今もあまり量が食べられないでいます。

でも子どもに「残したらアカンよ!」なんて言ってる手前、食べないわけにもいかず。晩ごはんはほぼ息子と二人きり、向かい合わせの食卓なので、なかなか毎食、プレッシャーです。笑

食欲が出ない時、みなさんどうされてますか?

子どもがいなければ、もしくはもう少し大きかったら、無理して食べないとか好きなものを食べるとかもできるんですが......

まだ年長さんなので、栄養バランスのいい食事を一緒に摂る必要があるので、なかなか難しい。まあそれが自分の治療にもなっていると思うのですが。自分一人やったらフルーツにお酒だけとかの毎日になりそう 笑

うーん、心から「おなかすいたーっ!」って、思いたい。

やっぱり「おなかがすく」って健康な証拠なんやなあー。

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(第12話へつづく)

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