肌を白くしてみたいか? と尋ねられた黒人モデル、質問を一笑に付す 「どんな肌も美しい。私は自分が好き」

『自分を好き』と言えるのは、私にとって革命的なんです。だからあなたにも自分を好きだと言って欲しい。
|

「お前黒いな、シャワー浴びろよ」

肌の色を理由にいじめられた過去を持つ南スーダン出身のモデルがいま、Instagramで多くの女性たちを勇気づけている。

南スーダン出身で、現在アメリカ・ミネソタ州ミネアポリスに住むニャキム・ガトウェックさんは、約24万人のInstagramフォロワーに「そのままのあなたが美しい」と伝えている。

ニャキムさんは3月、Uberの運転手から「1万ドルもらったら、肌を白くするか」と聞かれた出来事をInstagramに投稿して注目を集めた。

「Uberの運転手に『差別と受けとらないで欲しいんだけど、1万ドルもらったら、肌を白くする?』て聞かれた。それを聞いて、おかしくて笑いが止まらなくなった。そしたら彼は『それはノーって意味?』と聞いてきた。だから『なに言ってるの、馬鹿なこと聞かないで。ノーに決まってるでしょ』って答えた。『一体どうして、神様がくれたこの美しい肌を白くしなきゃいけないの?』って。そしたら彼は『自分の肌は神様からの贈り物だと思ってるのかい?』と言った。私が肌についてこんな質問を受けたり、周りからじろじろ見られたりしているなんてわからないでしょうね」

「あなたの体は美しくない」と暗にほのめかすような言葉を、自己肯定で跳ね返したガトウェックさん。前向きな姿勢は、多くの人たちの心を打った。

しかしこの後に受けたYahoo Beautyのインタビューで、強く見える彼女でもいじめられて肌を白くしようと考えた過去があったと明らかにしている。

ガトウェックさんは「お前の肌、めちゃくちゃ黒いな。シャワー浴びろよ」という辛辣な言葉を浴びたことや、彼女の肌が本物かそれともレギンスかをめぐって、男性たちに20ドルの賭けの対象にされたこともあったという。

「醜く見えないように、笑われないように、男の子たちから魅力的だと思われるように、肌を白くしようと考えたこともありました」と語った。

モデルになった後も、デザイナーやメイクアップアーティスト、他のモデルから差別されたとも話している。

しかしそこから彼女が学んだのは、立ち上がり声をあげることの大切さだ。差別を経験した彼女は、「わたしたち女性はみな、同じように美しい。お互いに相手を批判するのを止めて、一緒に立ち向かいましょう」と呼びかける

「私は自分がとても好き。ナルシストだから好きなんじゃない。私の肌はこれまで『醜い』とか『望ましくない』と言われてきた。だから『自分を好き』と言えるのは、私にとって革命的(本当はそうであるべきじゃないんだけれど、そうなの)。同じ喜びを受けるに値する、全ての女性たちへお願いがあります。自分を誇りにして欲しい。自分を好きだと言って、そのままのあなたでいて。ありのままの自分を生きて欲しい」

強く美しく生きる彼女は、「クイーン・オブ・ダーク(黒の女王)」というニックネームで呼ばれている。

「『クイーン・オブ・ダーク』ってニックネーム、気に入ってる。黒っていい色だし、クイーンはそれがさらにスペシャルになった感じ。すごく長い間、黒はまるで悲しみや死や悪魔の色であるかのように描かれてきたけれど、それは間違い。私は、周りの人たちに光と愛をもたらす黒の女王」

2017年の今でも、人種問題は大きな社会課題だ。それはファッション業界も例外ではない。

ショーのランウェイに立つモデルはまだ大多数が白人だ。黒人モデルを起用したリップスティックの広告に、人種差別的なコメントがつけられたこともあった。

社会の中で黒人が否定的に捉えられている状況は、同じ肌の色を持つ若い世代の自尊心にネガティブな影響をもたらしかねない。

そういった悩みを抱える人たちを励まし、「自分を肯定して周りも肯定しよう」と伝えるガトウェックさんのメッセージは、肌の色に関係なく、多くの人たちの心を揺さぶる。

「黒人にしてはかわいいね」と言われる時がある。何言ってんの。黒人女性であることが私の全て。黒人であることが全てなの。チョコレートカラーは悲しみの色でも死の色でもない。黒は勇気の色。強い黒が私の色。

美しさは、受け手次第。私のチョコレートカラーはエレガント。私もエレガント。私は戦士の国の象徴。私を見ればわかる。母なるアフリカ。私のルーツはそこに深く根付いている。

自分の肌に自信を持っている女性ほど、美しい人はいない。

この投稿で、自分の肌を誇りに思うことがどうして大切なのか毎日思い出してくれたら嬉しい。黒いか白いかに関係なく、あなたの肌は美しい。自分を他の人と比べるのはやめよう。鏡に映る深いチョコレート色、シナモン色、モカ色、カラメル色の肌を好きになった時、あなたは変わる。

鏡をのぞくと何が見える? 美しくて、頭が良くて、知的で、飛び抜けて素敵で、ユニークな人がいるのをみつけてくれたら嬉しいな。

▼ランウェイを飾る黒人モデル(画像集)▼

※画像集が表示されない場合は こちら

Open Image Modal

ハフポスト日本版では、「女性のカラダについてもっとオープンに話せる社会になって欲しい」という思いから、『Ladies Be Open』を立ち上げました。

女性のカラダはデリケートで、一人ひとりがみんな違う。だからこそ、その声を形にしたい。そして、みんなが話しやすい空気や会話できる場所を創っていきたいと思っています。

みなさんの「女性のカラダ」に関する体験や思いを聞かせてください。 ハッシュタグ #ladiesbeopen#もっと話そうカラダのこと も用意しました。 メールもお待ちしています。⇒ladiesbeopen@huffingtonpost.jp