仕事も人間関係もうまく行かないあなたへ…。自己肯定感アップにつながる4つの習慣

「自己肯定感が高い=自信がある」と思っている人は多いかもしれませんが...。
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Getty Creative
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唐突ですが、みなさんに質問です。

楽しみにしていた旅行の出発当日、朝カーテンを開けたら、雨が降っていました。今の気持ちは?

 

「この質問にどう答えるかで、自己肯定感が高いのか、それとも低いのかが簡単にわかります」と語るのは、作家でビジネスコンサルタントの星渉さん。

12万部超えのベストセラー『神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り』や『神トーク「伝え方しだい」で人生は思い通り』などシリーズ20万部突破の著書がある星さんが、講演会や勉強会などで7200人以上に企業やビジネスについて話すなかで辿りついた、自己肯定感を高める4つの習慣を聞きました。

 

自己肯定感の高低を左右するのは“モノの見方”

先ほどの質問にどう答えたら、自己肯定感が高いのかを説明する前に、まずは「自己肯定感」とはどんなものなのか考えてみましょう。自己肯定感が高い=自信があるように見えると思っている人は多いかもしれませんが、少しニュアンスが違うようです。

 

「自己肯定感が高い状態とは、自分が自分であることに満足して、価値ある存在として受け入れられること。だから、たとえ失敗をしたり、うまくいかなかったりしても“大丈夫”だと思えるんです。

ただ、人前で自信ありげに振る舞っている人、例えば人前で部下を大きな声で怒っている上司は、まわりから偉いと思われることで、自分の評価を高めようとしているだけで、自分に自信があるようで、実は自己肯定感が低いケースも多い。本当に自己肯定感が高い人は、周りの人前で偉そうにして満たされなくても、自分に満足できているので、そういった行動に出る必要はありません」

 

では、あなたは人から認められないと満たされない、自己肯定感が低い人なのか? それとも自己肯定感が高い人なのか、冒頭の質問に戻りましょう。星さんの解説によると…

 

●「ついてないなー」「行きたくないなー」「旅費がもったいない」など、ネガティブな感情を答えた人

→自己肯定感が低くなっている可能性があります 

●「目的地に着いたときには晴れているかもしれない」「雨なら雨で、楽しむ方法がある」など、ポジティブな感情を答えた人

→自分で自分のご機嫌をとることができる自己肯定感が高い人です。

 

なぜ、この質問で自己肯定感の高い、低いがわかるのでしょうか?

 

「この質問からは、一般的にあまり好ましくない出来事が起きても、そのいい側面を見ようとする“モノの見方”を普段からしているかがわかります。前述の通り、自己肯定感が高い人はうまくいかなかったり、失敗したりしても、そんな自分にO Kを出すことができる人。つまりいい側面を見る、状況を肯定的に捉える“見方”が普段からできているのです」 

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提供:講談社
星渉さん

自己肯定感は、仕事や人間関係の“ガソリン”である

自分の失敗をいつまでも気に病んで、「私なんて…」と落ち込んでしまい、仕事も人間関係もうまくいかなくなってしまうという人は多いのではないでしょうか?自己肯定感の低さから、そんな状況に陥ってしまう人について星さんは「自己肯定感は行動や新しいことに挑戦する原動力になる」と指摘します。

 

「例えるなら、自己肯定感はガソリンのようなものだと思います。自己肯定感を持てるようになると、それを土台にして“自分ならできる”と自分の能力を信じる期待=自己効力感を持てるようになる。この自己肯定感と自己効力感がセットになって初めて、行動に結びつくのです。いわば、自己肯定感がガソリン、自己効力感が車のエンジンで、行動が車のボディ。

行動に移したいと思っても、自己肯定感や自己効力感を伴わなければ、車のボディしかない状態なので、動きません。行動と自己効力感の土台となる、自己肯定感を育てることが、仕事や人間関係、ひいては人生がうまくいくために大切だと言えるでしょう」

 

では、自己肯定感を上げるためにどうすればいいでしょうか? 星さんが日頃から実践していて、講演会や勉強会で伝授している4つの習慣を心がけると自己肯定感アップにつながると言います。

 

①その日にするべきタスクを書き出して、一つずつ消す

最近はパソコンやスマートフォンでスケジュールややるべきタスクを管理している人も多いでしょう。しかし、自己肯定感のアップには、できることを増やすこと、そしてそんな自分を承認することが大切です。

だからこそ、手帳やメモにタスクを書き出して、終わったものを一つずつ消すことで、自分ができたことを可視化。承認回数を積み重ねていくことができます。ポイントは、ただ「メールを返信する」ではなく「佐藤さんにメール」「鈴木さんにメール」とできるだけ細分化して書き出すこと。買い物に行くときにも「スーパーに行く」「ドラッグストアに行く」ではなく、「スーパーで●●を買う」「ドラッグストアで■■を買う」と言ったようにするといいでしょう。

また、タスクを消しながら、「すごい」「できた」と声に出すこともおすすめです。

 

②スケジュールを管理するときに、時間を甘めに設定する

たくさんのタスクを時間ギリギリで詰め込んで、終えられなかった場合「あー、こんなに終わらなかった自分はダメだ」と思ってしまいがち。しかし逆に、時間を甘めに設定すれば、タスクをやり終わっても時間に余裕があって、「こんなに早く終えられた!」「あれだけあったタスクがもう終わった」と感じられる。「自分ってすごい」と思えるだけでなく、タスクが終わらず落ち込むことも減るので、自己肯定感が下がってしまうことも防げます。

 

③自分を否定するような口癖をポジティブワードに置き換える

「でも」「私なんて」「できない」「難しい」…、日頃なんとなく口にしてしまっているこれらの言葉。自己肯定感を下げる、いわゆるNGワードです。これらを口にしたらダメというルールを作ってもそれを達成するのは大変なので、それらをポジティブな意味がある言葉に置き換える習慣をつけましょう。例えば、「私にはできない」「僕には難しい」と言葉は「やりがいがある」に、「でも」は一旦「なるほど」と受けてみる。「だって」は「その上で」に置き換えることができるでしょう。

 

④鏡の自分に向かって「頑張ったね」「よくやってるね」と話しかける

これは4つの習慣のなかで1番簡単、すぐにできます。朝、もしくは夜眠る前に鏡の中の自分に向かって、人から言われてうれしい言葉をかけることで、自己肯定感を高めることができます。心の中で頑張れていないなと思っていても、具体的にその時、頑張っていることがなくてもO K。まずは自分で自分を褒めることからはじめましょう。

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JUN TSUBOIKE / HUFFPOST JAPAN
『神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り』(左)、『神トーク「伝え方しだい」で人生は思い通り』(右)

星渉さん

好きな時に、好きな場所で、好きなシゴトをする個人を創る、作家、ビジネスコンサルタント。Rising Star社長。著書に12万部突破のベストセラー『心が強い人は人生思い通り「神メンタル」』発売3ヶ月で6万部突破『神トーク「伝え方しだい」で人生は思い通り』がある。