ランボルギーニはこれまで、限定モデル「セスト・エレメント」を公道で走行させるための認可を取得したことはない。しかし、このビデオに映っている人物はサーキット走行専用車両であるはずのこのスーパーカーを高速道路と見られる場所で走らせており、かなりのハイスピードに加速するところまで撮影しているのだ。
ランボルギーニは、セスト・エレメントを僅か20台のみ限定生産し、200万ユーロ(現在の為替レートで約2億5,000万円)という価格で販売した。パワートレインは「ガヤルド LP570-4 スーパーレジェーラ」から最高出力578psのV型10気筒エンジンや全輪駆動システムを流用しているが、カーボンファイバーを可能な限り広範囲に使用することで、車両重量は999kgに抑えられている。同社によると0-100km/h加速はたったの2.5秒、最高速度は198mph(約320km/h)に達するという。
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映像のドライバーは明らかに高揚しており、この限定スーパーカーが発揮する爆発的なパワーを何度も見せつけている。おまけに撮影車両として贅沢にもロールス・ロイスを並走させているのだ。しかし、サーキットならもっと有意義な時間を過ごせたにちがいない。サーキットこそがセスト・エレメントの性能を最大限に堪能できる舞台だからだ。それに警察から貴重な走行を取り締まられる心配もない。
By Chris Bruce
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
(2016年02月20日 Autoblog日本版「【ビデオ】サーキット専用車両であるはずのランボルギーニ「セスト・エレメント」で、高速道路を爆走!」より転載)
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