シューマッハが依然、目覚めない

ミハエル・シューマッハが、スキーの転倒事故で頭部に損傷を負ったのは昨年12月29日。その後、治療の一環として昏睡状態に置かれていたが、2週間前から覚せいさせるための処置が施されている。

ミハエル・シューマッハが、スキーの転倒事故で頭部に損傷を負ったのは昨年12月29日。その後、治療の一環として昏睡状態に置かれていたが、2週間前から覚せいさせるための処置が施されている。しかし、シューマッハは反射的に身体の一部を動かすことがあるものの、"意図的に与えられた刺激"に対する反応は今のところないという。

この情報は、独タブロイド紙『ビルト・ツァイトゥング(Bild-Zeitung)』の報道をもとに、米『FOXスポーツ』が伝えたもので、病院側からの正式な声明ではない。シューマッハの医療チームと広報チームは、「医師たちは鎮静剤の量を減らし、シューマッハを昏睡から覚せいさせようとしている」と発表して以来、沈黙を守っている。

同紙によれば、シューマッハの妻、コリ―ナは連日、彼に寄り添い、話しかけているそうだ。昏睡状態の患者は、聞き慣れた声を聞かせ続けることによって改善がみられることが分かっている。しかし、以前お伝えしたように、昏睡状態が長く続いた場合、一生目覚めない可能性もあり、仮に目覚めたとしても、知的能力や人格の変化などに悩まされることも考えられる。

同記事では、最近F1界から引退した元メルセデスAMGチーム代表のロス・ブラウン氏が報道陣に気付かれないように、シューマッハの元を訪れたことも報じている。ブラウン氏は、シューマッハがドライバーズ・チャンピオンを獲得した7回全てのシーズンで、当時所属していたベネトンとフェラーリのチーム・プリンシパルを務め、共にF1における黄金時代を築いた人物だ。

今後も、シューマッハの容体に関する最新ニュースが入り次第、皆さんにお知らせしたい。

翻訳:日本映像翻訳アカデミー

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(2014年2月13日Autoblog日本版「【レポート】シューマッハが依然、目覚めない」から転載)

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