ドイツの外交政策に大幅な改革は必要か

ドイツの国境を越えた世界各地で私たちの外交官が何をするのかを、実際に決めているのは誰だろうか。
German Chancellor Angela Merkel speaks to Frank-Walter Steinmeier, leader of the Social Democratic Party's (SPD) parliamentary group, before addressing the Bundestag lower house of parliament in Berlin March 25, 2010, ahead of a crunch EU summit in Brussels. Merkel stuck to her hardline position on Greece ahead of the EU summit starting 26 March, saying she refused to violate 'the trust' of the German people in the euro. AFP PHOTO / JOHN MACDOUGALL (Photo credit should read JOHN MACDOUGALL/AFP/Getty Images)
German Chancellor Angela Merkel speaks to Frank-Walter Steinmeier, leader of the Social Democratic Party's (SPD) parliamentary group, before addressing the Bundestag lower house of parliament in Berlin March 25, 2010, ahead of a crunch EU summit in Brussels. Merkel stuck to her hardline position on Greece ahead of the EU summit starting 26 March, saying she refused to violate 'the trust' of the German people in the euro. AFP PHOTO / JOHN MACDOUGALL (Photo credit should read JOHN MACDOUGALL/AFP/Getty Images)
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外交政策は、本当はとても単純明快なものだ。それは、1つ以上の外国との関係に直結するような、ある国が行う全ての活動の総体だ。外交政策の手段や方法となるのは、契約や条約、同盟、国際組織と超国家組織への参加など、言い換えるならば、国際的に認知された基準の集まりだ。当然ながら、これらはいずれも気品高く、雄弁な外交によってなされる。そして、国内の外交官のトップに立つ、外交政策をつかさどる人物は、往々にして外務大臣である。ドイツの外交官のトップは、フランク・ヴァルター・シュタインマイアー外相である。

ドイツの外交政策

だが、ドイツの国境を越えた世界各地で私たちの外交官が何をするのかを、実際に決めているのは誰だろうか。ドイツの外交政策は、当然のなりゆきで出来上がったものなのだろうか。それは永続的なものなのだろうか。また、その指針となるものは何なのか。ドイツ外務省のウェブサイトでは、こう述べられている。

ドイツの外交政策は価値重視で利益主導のものです。外交政策にまつわる議題は、ヨーロッパに関するものから、大西洋をまたいだ協力関係、平和維持活動、新興国、グローバリゼーションの管理に関するものなどが含まれます。

もっともな説明に聞こえる。では、その他に何か議論されるべきことはあるだろうか。ドイツは、結局のところ、一部の人の目には世界で最も評判の良い国に見えている。ドイツの世界での立ち位置や、平和や正義、自由、民主主義への絶え間ない支援は、非難の余地が無いように思われる。よって、何事も問題なし!そう言えるのだろうか。

変化の理由

変化の風と新しい時代精神がドイツで感じられた。少なくとも、変化について真剣に考え始めなければならないという必要性が、ユーロ圏危機の真っただ中にあった3年前の2011年のある日、明らかに感じられた。その晩、ポーランドのラドスワフ・シコルスキ外相がベルリンに来て、驚くべきメッセージをドイツに投げかけたのだ――我々を率いてくれ!と。過去に引きずられて、ドイツは長い間ヨーロッパでリーダーシップを発揮するのを控えていた。そして、必要に応じて"後方から率いる"ことに慣れてしまった。だが、シコルスキ氏は、それだけでは済まされない時期が来たのだとドイツに述べた。「このようなことを言うのは、ポーランドの歴代外相の中でおそらく私が最初でしょうが、申し上げます。ドイツの力に対する私の恐れは、ドイツが何もしないことに感じ始めている恐れに比べれば小さいものです」。

シコルスキ外相の劇的なアピールは、瞬く間に衝撃をもたらし、それこそがドイツの指導者たちが聞くべき提言だと思われた。有名な「大ドイツ主義」は15世紀半ば以降、様々な姿をとりながらもヨーロッパの歴史に現れ続けてきたテーマだった。だがそれも、今日では姿を消してしまったように思われる。その代わりに持ちあがってきた問題が、ドイツに対して高まっている国際的な期待と、ドイツがその期待に応えるか(あるいは応えることができるか)どうかであろう。世界でのドイツの役割と、人々が考えるドイツの外交政策のあり方は、ユーロ圏危機を通して、大きく変わったのだ。

ドイツ外交政策の新たな視点

フランク・ヴァルター・シュタインマイアー外相は、ドイツの果たす役割が今日の様変わりした世界に本当に適しているのか、熟慮を重ねてきた。ドイツの戦後の外交方針である、国際舞台での控えめでおとなしいアプローチは、戦後間もない頃のムードには間違いなく適していた。だが、それは21世紀でも通用するのだろうか。その手段や方法、投入資源は、世界の要求に適ったものなのだろうか。ドイツの行方を追う私たちは、シュタインマイアー外相の新たな考えをミュンヘン安全保障会議で聞くことができた。

なるほど。さて、ドイツはどちらの道を選ぶべきだろうか。より大きな役割を担うべきか、そうするべきではないか。また、担うべき役割とはどのようなものか。世論調査の結果では、5人のうち4人のドイツ人が、自国軍隊が海外での軍事任務に参加する機会を減らしてほしいと考えている。そして、ほぼ3分の2の人々が、外交問題で慎重姿勢を保ち、外国との紛糾には距離を置くべきだと考えている。回答者のおよそ半数は、ドイツがもつナチスの過去が、控えめでいるべき十分な理由であると答えた。

レビュー2014

シュタインマイアー外相は、レビュー2014と銘打った公開討論の場を新たに設けた。外相はドイツの外交政策の未来が幅広く議論されることを願っている。「ドイツはピッチの外から見ているばかりではいられなくなった」という、外相がミュンヘンで語ったことは本当か。ドイツ人が外相のコメントの是非を論じ、それらの問題について熱く議論するような場が多くの地で設けられた。ベルリンで開かれるタウンホールミーティングで、外相は質疑応答をし、自身の考えや意見を論じる予定だ。

ハフィントンポストは、ドイツの外務省とフェイスブックとパートナーを結び、このイベントに参加する。私たちのステージでは、専門家たちが自身の見解と意見を述べる予定だ。ドイツの連邦対外局の政策計画本部のトップを務めるトーマス・バーガー氏と、長期にわたって国連事務総長を務めたコフィー・アナン氏も登壇する。

あなたの考えは?

さあ、今度はあなたの番だ。ドイツの外務省に何を聞きたいだろうか。ドイツは外交問題にどう取り組むべきだろうか。私たちは時の流れに身をまかせるべきだろうか。ドイツの海外での軍事任務を将来的に増やすべきだろうか。それとも、過去の好戦的な歴史を顧みて、穏便なアプローチを維持するべきだろうか。ドイツは眠れる巨人でいたほうが良いのだろうか。これらの気になる疑問が、公の場で熱く議論される予定だ。

ハフィントンポストでは、あなたの考えを募集しています!質問を下記のメールアドレスまで送ってください。

cherno.jobatey@huffingtonpost.de.

送られた質問の中から、最も重要だと思われるものを選び、私が個人的にシュタインマイヤー外相に質問します。あなたが思っている質問を読むのを楽しみにしています!

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