簡単に楽しく、オシャレに写真を共有する方法として若い世代を中心に人気のInstagram。セルフィー(自撮り)人気の火付け役にもなりました。
今回は、Instagramの特長を紹介します!
Instagramとは、若い女性を中心に流行している写真共有アプリ。その特長のひとつは、投稿される写真がひとつの作品のように見える点です。
このように、通常のスマートフォンで撮る写真を正方形化し、色調をフィルタリングで加工することによって、何げない写真も作品として友人に発信し、形として残すことができます。
データから見るInstagramの特長
さらに、データから見るInstagramの特長は次の2つです。
①モバイルに特化したSNS
各SNS(Facebook、Instagram、Twitter)をPCからの利用率で比較すると、Facebook29%、Twitter18%に対して、Instagramは3%です。InstagramはPCからの利用をほとんど想定していないことが分かります。実際、PCからInstagramのトップページにアクセスすると、FacebookやTwitterにはないアプリのダウンロードページへのリンクが掲載されています。
(出典データ:ハーバー・ビジネス・オンライン)
②アクティブ率の高さが3大SNSの中で1番!
国内月間アクティブ率(1ヵ月に最低1回サービスを利用するユーザーの割合)は、Facebook53.1%、Twitter60.5%に対して、Instagramは76.7%です。1ヵ月に1回もサービスを利用しない人が2人に1人いる2つのサービスと比べて、Instagramは4人に1人と、その割合が低いことがわかります。
(出典データ:ガイアックスソーシャルメディアラボ)
画像があるから、ネガティブな話題もポジティブに!?
Instagramは写真共有アプリのため、文章だけでは投稿できない仕組みになっています。このスタイルからInstagramユーザーはネガティブな投稿・発言をしにくく、ネガティブになりがちなこともポジティブにしてしまう傾向があるのではないでしょうか。
例えば先日ゴールデンウィーク(以下GW)がありましたが、GW最終日の投稿をTwitterと比較してみましょう。
☆Twitterでは...☆
・「GWが終わる...しばらく連休無し...どうやってテンション上げよう(-_-)」
・「GWが終わる。学生時代とは比べ物にならない絶望感。」
・「あしたから仕事とかもうツラァ」
・「いかないで!GW!」
・「さようならGW、お帰りください現実。」
などなど...。
文章のみの投稿では、このようにネガティブ発言が目立ってしまいますね...。
☆Instagramでは...☆
・「GWの締めくくりはイタリアン!美味しかった!食べ過ぎた!(笑)」+写真
・「二人に元気もらった!明日から仕事ファイト!」+写真
・「今日はめっちゃ笑ったわ~いろんな話できてよかった!」+写真
・「今日はドライブ!大満足の休日でした!」+写真
などなど...。
GWの「思い出写真」を一緒に載せることで、ネガティブな話題も、ポジティブな発言になることがわかります。必ず画像を載せて投稿というInstagramのスタイルが、発言をポジティブなものにしているのではないでしょうか。
ココが違う!Instagramのハッシュタグ
ハッシュタグ(#)を知っていますか?
発言内に「#○○」と入れて投稿すると、その記号つきの発言が検索画面などで一覧できるようになり、同じイベント参加者や、同じ経験、同じ趣味を持つ人のさまざまな意見が閲覧しやすくなるハッシュタグという機能があります。
主に「名前・地名・商品名」などの固有名詞に使われることが一般的なようです。
【例】「#映画」→自分が観た映画について皆で共有
この機能はInstagram・Facebook・Twitter全てで使われていますが、そんなハッシュタグがInstagramで思わぬ方向に発展し、とても面白いことになっているんです!
お分かりいただけたでしょうか...。
・「文章タイプ」の人たちは、何かの固有名詞だけでなく、#を句読点のように使って、写真の状況を文章で表現しています。
・「何でもタイプ」の人たちは、「#いつもありがとう」「#まちあわせばしょがわからない」「#トイレで遭遇」「#載っけたいのたくさんありすぎる」「#卒業式まで一週間きった」などなど観光した場所の名前や、食べた物の名前、参加したイベントの名前だけでなく伝えたい事すべてを#にしています!
なぜこのようなハッシュタグをつけるのでしょうか。実際に聞いてみました!
Aさん(22歳社会人女性):「いつも#をたくさん付けて投稿する友達がいて、それを見ていると楽しいから自分もたくさん付け始めました。いろいろな人に投稿を見てもらうために#を付けるのではなく、自分の周りに起こったいろいろなことを気ままに書くのが楽しいから!」
Bさん(23歳女子大学生):「文章だけではまとめられない、写真に込めたいメッセージを表現できるから!例えば『#母の日』など一般的な言葉だけじゃなくて、変な#を付けることでフォロワーの人たちにこの人面白いなと思ってもらいたいから!」
なるほど...。
皆さん投稿を閲覧するフォロワーを楽しませようとしたり、文章ではまとめられないような思いを表現しようとして、独特なハッシュタグを付けるようになったんですね!
広告導入でどう変わる?Instagramのこれから
このように、Instagramの「写真+コメント」というスタイルが、投稿内容をポジティブで楽しいものにさせ、同時に見る人を楽しませています。また写真だけでなく、ハッシュタグでも、さらに楽しさを増幅させています。
そんなポジティブで楽しいInstagramに広告が導入されるという大きなニュースが先日発表されました。
TwitterやFacebookと異なり、これまでページ内に広告が表示されることがなかったInstagramにもついに、広告が導入されます。
Instagramの広告展開は、2013年にアメリカで導入して以来、日本が8ヵ国目の展開で、
まずは既にInstagramを有効に活用している企業から導入していく予定とInstagram社は発表しています。
また、最初に広告を導入したアメリカでは、広告主に限って一度に複数の画像投稿が行えるなど、日本にはない機能が導入されています。
今後、広告以外も含めてどう機能が変化していくのか、さらに多くのユーザーの支持を得られるのか。Instagramのこれからに、注目が集まります!
(※掲載したコンテンツは本人の同意を得た上で表記しています。)
【DIGITAL BOARD / 文章:渡辺 和哉、三木 康貴 写真:間瀬 菜月、三木 康貴】