ロシア連邦ブリヤート共和国の首都ウラン・ウデの街で、郵便配達ドローンの初フライトが行われました。約213万円をかけて導入されたその6ローター式ドローンは、衆人環視のなか軽やかに離陸し...壁に激突しました。
ロイターはドローンが正常に飛ばなかった理由として周辺建物から発せられる100を越えるWiFi電波が干渉したのではとする現地の言葉を紹介しています。ただ、映像で見る限り現場はわりと閑散としたところで、もっと電波干渉があるはずの大都市でこのような問題が発生していないことを考えると、単にオペレーターがヘボかっただけという可能性も否定はできません。
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損害額を考えると、ドローンの配達出発式に集ったこの地域のリーダーAlexei Tsydenov氏や周辺住民の落胆はさぞかし大きそうなものの、Tsydenov氏は「我々は今後もドローン導入を目指す」と力強いお言葉。
一方、ロシア郵便の配送業者はというと、今回の初飛行には無関係の立場だとロイターに示しましたが、あいにく報道の映像にはドローンや離陸パッド風の敷物に華々しくロゴを掲載しているのが見えてしまっていました。
ロシア郵便は、広大な国における配送業務のためにドローンを使用する計画を2016年に発表しています。今回の初飛行がそれに関連してのものだったなら、少し計画を見直し、オペレーター強化合宿プログラムを組み込むべきかもしれません。
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(2018年4月5日Engadget日本版より転載)
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