家電のイベントなのに、自動車メーカーの存在感が増す一方のCEATEC。今年もホール6にトヨタ、ホンダ、マツダがブースを構えたほか、ホール7と8をまるまるデモ用コースとして確保しており、モーターショウかと勘違いしそうになるほどです。
そのトヨタが大きくアピールしていたのは、パーソナルモビリティの「Winglet」。どことなくセグウェイを思い起こさせるスタイルですが、用途や操縦方法もよく似ています。
Wingletは最高速度が約6km/hで、1回の充電で4kmの走行が可能。ハンドルを手で握る「long type」と、ヒザで挟むように乗る「short type」の2タイプを展示していました。
早速操作してみましょう。まずカードキーを差し込むとスイッチが入るので片足を載せ、ステップが水平になるように傾けます。するとWingletが自立モードになり自動的にバランスを取るので、もう片方の足も載せます。
体重を前に傾けると前進し、後ろに体重を掛けるとバック。ハンドルを左右に傾けると曲がり、大きく傾けるとその場で回転します。実際に乗ってみると、最初は戸惑うものの、慣れると乗ること自体がかなり楽しめました。Wingletの操作を他の動きに例えると、スキーの加重移動が一番近い感じです。
体験ゾーンでは、説明員のお姉さんがデモをしているところを見ることができるのですが、背筋をピシッと伸ばしてWingletに乗る様子は、なかなかカッコイイものです。当然ながら、まだまだ市販予定はありませんが、現時点で仮に販売すると、およそ200万円になってしまうとか。ちなみに現在、つくば市にて、歩道での公道実証実験を行っている最中。8台のWingletを産総研やつくば市の職員が、通勤や日中の移動などに使っているのだとか。
さて、まだ買えないWingletですが、CEATECの会場では一般来場者も体験することができます。約1時間半ごとに整理券を配布しているので、試したい人はぜひどうぞ。