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「主役は地域の人々」。バービーさんとauが語る地域共創のあり方

北海道・栗山町で地域活性化の活動を続けるフォーリンラブ・バービーさんと、「地域とともに、おもしろいほうの未来へ。」を掲げるauが、これからの地域共創について話し合った。

コロナ禍を経て、地域に注目が集まっている。テレワークの導入が進んだことで、地方移住やワーケーションに関心が高まった。企業も、首都圏から地域へ移転するなど、地域での活動が活発になっている。

これから地域とどんなことができるのか?その先にどんな未来が待っているのか?地元・北海道栗山町で活動をするフォーリンラブ・バービーさんと、auで地域共創プロジェクトを推進する長井栄子さんが対談した。

左から、フォーリンラブ・バービーさん、KDDI株式会社マーケティング統括本部・長井栄子さん
左から、フォーリンラブ・バービーさん、KDDI株式会社マーケティング統括本部・長井栄子さん
Photo:Kaori Nishida

地元・栗山町の役場に、一人で乗り込んだ

長井さん(以下、敬称略):バービーさんは地元の北海道栗山町でご活動をされているんですよね。

バービーさん(以下、敬称略):はい。6、7年前に一人で栗山町の役場に乗り込んだのが始まりでした。そこから地元の人や役場の人と連絡を取りあって、農家さんのECサイトを立ち上げました。ECサイトは終了していますが、今はクラフトバンドという紙の工芸品を町の人たちが作って販売するお手伝いをしています。あとは空き家問題に取り組む会社を町に紹介しました。空き家活用株式会社さんと栗山町は「地域活性化起業人制度」による連携協定を結び、空き家物件を掘り起こして、流通できるようなシステムを作ろうとがんばっています。

長井:バービーさんの活動が素敵だなと思うのは、すごくポジティブなんですよね。素敵な町をもっと良くしようっていうエネルギーが感じられて。私たちも地域共創というからには、プラスがもっとプラスになるような取り組みができればと思っています。

もちろん、人口減少や少子高齢化などの地域課題の解決に向けた取り組みも、重要な社会インフラを提供する通信事業者としておこなっています。ただ、それだけではなくて、「おもしろいほうの未来へ。」を掲げるauらしいことをやりたいと思い、2022年から新たな取り組みへのチャレンジを始めました。auはお客様にとって一番身近な存在を目指しているので、もっと心に寄り添う活動ができないかと思ってやり方を変えてみました。その例がバービーさんに訪れていただいた静岡県熱海市のグランピング施設PICA初島での取り組みです。

地方創生ではなく、地域共創へ

バービー: PICA初島、素敵な場所でした。遠隔で記念写真が撮れる「マチカメ」と、地元の観光情報が見られる情報サイト「COLO」をauさんが提供しているんですよね。

マチカメ(遠隔カメラ)。施設内の撮影スポットにあるNFC読取リーダーにリストバンドをかざすと、写真が自動で撮影ができる。
マチカメ(遠隔カメラ)。施設内の撮影スポットにあるNFC読取リーダーにリストバンドをかざすと、写真が自動で撮影ができる。
COLO。地域の人々が地元ならではの「ソウルスポット」を紹介している。
COLO。地域の人々が地元ならではの「ソウルスポット」を紹介している。

長井:はい、その他にも、初島では自動運行のドローン(KDDIスマートドローン)で朝食のデザートを届けるサービスや、Starlink(スペースX社が開発した衛星ブロードバンドインターネット)を利用した通信基地局なども提供しています。

バービー:それもauさんだったんですね!今、地域に目を向けている企業は多いと思いますが、その中で、“モノ”ではない“通信”を生かしているところが、おもしろい取り組みだと思いました。

長井:通信のブランドだからこそできることがあると思っています。初島は自然豊かで、食べ物も美味しい魅力的な場所です。そこに、通信という目に見えないものがあることで、初島在住の人や観光客、企業や自治体を繋いで、さらにおもしろい地域にすることができると思っているんです。

それから、地方創生ではなく、地域と共に創る「地域共創」の考え方を大事にしています。そのため、地域の人々と一緒に取り組むのが基本。今回のプロジェクトも、PICA初島さんや熱海の皆さんがパートナーになっています。

Photo:Kaori Nishida

バービー:地方創生やまちおこしという言葉が、少し上から目線に聞こえるなと思い始めていたので、地域共創という言葉に共感しました。

私も最初は、移住者の増加とか、経済の底上げを目指してまちおこしに参加しました。でも、地元の人がそれを望んでいるとは限らない。地域と深く関わるにつれて、町民ファーストが一番だと思うようになりました。東京にいる私たちではなく、もっと地元に主導権があった方がいいなと。それからは、無理に人を巻き込む形ではなく、やりたいことに賛同してくれる人たちとできる規模感でやろうという思いに変わったんですね。そういう意味でも、地域共創には共感します。

主役は私たちではなく、地域の人々

バービー:COLOも使ってみましたが、地元の高校生たちが記事を書いているのが、すごくいいアイデアだなと思います。

地域は今、与えられることに慣れている部分が少しあるのかなと感じることがあります。もちろん、足りてないからこそ与えることは必要だと思うんですが。でも、地域の人が動くことがやっぱり大事だと思うんです。そういう意味で、高校生が自発的に動く活動がすごくいいなと思いました。

長井:高校生を含め、いろいろな世代の人たちが「自分たちのまちがどうあって欲しいか」を自分たちで考えるきっかけになったらと思っています。そして、地元のことを自発的に世の中に情報発信する文化がいつか根付いたら嬉しいですね。

Photo:Kaori Nishida

バービー:わかります。だから何か活動をやるんだったら、やっている人たちの応援をしようかなって最近思い始めました。いつでもオープンハートでいて、何かできることがあればお手伝いしますよというスタンスにしています。

長井:そうですね。いろいろな自治体さんと話すと、どの自治体も、自分たちのまちを本当によくしたいっていう思いを持っているんです。だからこそ、私たちが表に出るのではなく、地域の人が主役であってほしい。そこで、私たちの先端的テクノロジーやコネクションを使って、お手伝いできることを提供できたら嬉しいです。

通信事業者だからこそできる地域共創のあり方

バービー:auさんができることでいうと、今はマチカメやCOLOになるんでしょうか?

長井:それらもありますが、自治体によって色々なことができると思います。例えば、高知県日高村では、村のスマートフォン普及率100%を目指す地域共創活動に取り組んでいます。より安全で豊かな暮らしを実現できるよう、スマートフォンの出張販売所の設置やスマホ教室によるスマートフォン活用促進、健康アプリなどの提供を行っています。通信を使った技術で言えば、将来的にはドローンや、自動運転、ARやVRも活用できると思います。

例えば、静岡の人からは「曇りの日は富士山が見えず、お客さんががっかりしてしまうから、いつでも富士山が見えるようにしたい」と要望がありました。そんな時、AR技術を使えば、眼鏡をかけるだけでその場の風景と晴れたときの富士山が綺麗に合わさって見えるようになる。こんなふうに、それぞれの土地に合わせてカスタマイズができると思っています。

バービー:すごい!私も企画書送りますね(笑)。

長井:ぜひ!私たちが気づいてない通信技術の可能性はもっとあると思うんです。だから、地元の人々の悩みを教えていただいて、もっとおもしろいアイデアを地域の人々と一緒につくっていきたいと思っています。

Photo:Kaori Nishida

バービー:栗山町の良いところを聞かれた時、風景がすごく綺麗だといつも答えるんですね。だから風景を使って何かできないかと考えていたのですが、通信技術を使ったらおもしろいかもしれない。

長井:いいですね。そうやって、各地域で自分たちの住む地元をこうしていきたいんだっていう思いを実現するお手伝いができる存在にauがなっていきたいです。

そのためにも、今後はこの活動を全国にどんどん広げていかなければならない。そして、バービーさんのように大切な場所がある人、パートナーになってくれる人とつながっていくことが必要だと思っています。

バービーさんは今後、どんな活動をしていきたいですか?

バービー:まずは自分が望む田舎を、自分ができる範囲でつくっていきたいです。今は、空き家を改修しています。いろいろな人が自分の田舎だと思って泊まりに来たり、地元の農産物を美味しいと知ってもらえたりする場所になるといいなと。

そうやって自発的に行動する人が増えたらおもしろいかなと思っています。今も、移住者が経営するおしゃれなカフェができるなど、栗山町も少しずつ変化が起きています。それがすごく嬉しいなと思っている最中です。

Photo:Kaori Nishida

◇◇◇

地域と共にまちを創っていくこと。地域に関わる二人が大切にしているのは、まさに「地域共創」の考え方だった。「地域とともに、おもしろいほうの未来へ。」を掲げるauは、今後も地域共創の活動を続けていく。

auの地域共創プロジェクト「地域とともに、おもしろいほうの未来へ。」
https://regional-initiative.au.com/

(撮影:西田香織)

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