2021年06月24日 11時33分 JST | 更新 2021年06月24日 11時33分 JST

これなら私もできそう!キッチンから始める8つの環境に優しいアクション

楽しく、おいしく、環境にも優しい。地球に良いことは、自分にとっても良いことかもしれない。

Chihiro Oshida

「エシカルライフはすごく楽しい」と話すのはエシカル・コンシェルジュの大信田千尋(おおしだ・ちひろ)さん。

サステナビリティを意識し、環境に配慮した行動が消費者にも求められている昨今。しかし、「生活が制限されそう」「面倒くさそう」というネガティブな印象も根強い。

「完璧を求めると疲れるし続かない。やってみたいと思ったらチャレンジし、楽しい、心地いいと感じたことを続けるのが大切」と大信田さんは言う。 

今回は、身近なキッチンで、楽しく簡単にできるアクションを教えてもらった。

エシカル・コンシェルジュ 大信田千尋

環境問題への意識が高いと言われるオーストラリアに留学し、日本に帰国後サステナビリティに関心を持つ。日本のスーパーのプラスチック包装の多さに驚き、環境問題に危機感を抱いたことで、何か行動をしたいと思い、エシカル・コンシェルジュの講座を受講。現在は、メディアでの発信や、石垣島でカフェやオーガニック八百屋を営む「BARAQUE」のスタッフとしてエシカルな仕組みづくりの提案・運用をしている。
Instagram @chi_c_chi_c_chi

1. 食器洗いのスポンジは自然素材にチェンジ

Chihiro Oshida
(左)木綿のふきん(真ん中)麻たわし(右)ヘチマたわし。大信田さんはその日の気分によって使い分けているという。

「まずは本当に簡単なことから」と大信田さんが提案するのは、食器を洗うスポンジを変えること。

化学繊維のスポンジは、マイクロプラスチックの流出につながる可能性がある。そこで登場するのが、麻やヘチマ、オーガニックコットン、セルロースといった自然素材だ。

「セルロースは一般的なスポンジに使用感が近いです。私は色々な素材を試しましたが、麻がお気に入り。油汚れも落ちやすいです」使い心地にはそれぞれ特徴があるので、自分に合うアイテムを見つけてみよう。

2 . 洗剤も減る!パスタの茹で汁・米のとぎ汁活用

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パスタの茹で汁はとっておいて、油汚れが気になる食器を浸ける。すると、茹で汁に含まれた成分が油と反応し、洗剤がなくても油汚れがスッキリ落ちるそうだ。

また、米のとぎ汁は、キッチンの掃除に使える。スポンジに染み込ませて磨くと、シンクがピカピカになるという。

普段捨てるものを活用し、洗剤はもちろん、水の使用量を減らすことができるのだ。

3. 臭い防止にも◎。生ゴミは新聞紙の袋に入れて乾燥

Chihiro Oshida

水分を含んだゴミは、乾燥したゴミよりも燃焼時にエネルギーを要するため、CO2が多く排出される。

キッチンには、新聞紙で折ったゴミ袋を常備しよう。生ゴミが出たら、その袋に入れ、ゴミの収集日までおいておく。ビニール袋に入れるよりも乾燥が早まる上、匂いや、虫が湧くのも防いでくれるのも嬉しい。

新聞紙がおすすめだが、手元にない場合は、オンライン注文の際の梱包紙やチラシを再利用してもいいそうだ。

4. 魅力に気づくかも?週に1回はヴィーガン料理を楽しむ

Chihiro Oshida
左上:ひよこ豆のフムスのオープンサンド 右下:大豆ミートの唐揚げ丼

「イタリアンや日本食と同じように、ヴィーガン料理が好きなんです」大信田さんは、動物性食品を控え、ほぼ植物性食品中心の食事をするフレキシタリアン(※)だ。

家畜の飼料の栽培のために、森林が伐採され、大量の水資源が使われている。その飼料の輸送や、家畜のふん尿の処理でも、多くのCO2が排出される。このように、肉の環境負荷は高く、その消費を減らす動きが世界各地で進んでいるのだ。

とはいえ、お肉なしの生活は考えられない!という人も多いはず。そんな時は、週に1日だけ肉を食べない日をつくってみよう。また、大豆ミートなどを使って、肉の再現にトライするのも面白いという。肉好きの家族や友人に食べてもらうのも盛り上がりそうだ。

そこからヴィーガン料理の魅力に気づき、好きな料理ジャンルが増えたら、食生活がもっと豊かになるかもしれない。 

フレキシブルとベジタリアンを掛け合わせた造語。基本的に植物性食品を食べるが、友人との外食時など、必要に応じて肉や魚などの動物性食品も食べるスタイルのこと。

5. 食材は「できるだけ」環境に優しいものを選ぶ

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食材が環境に配慮している基準として、オーガニック、地産地消などが考えられる。オーガニック食材は農薬による生態系への影響を減らし、地産地消は輸送時のCO2削減につながる。

しかし、基準を満たす食材はなかなかない上、どうしても価格が高いものが多い。

「全ての食材ではなく、試しに1つだけオーガニックにするだけで良いと思います。できる範囲で、少しでも環境にいいものを選んで」

買う人が少しでも増えれば、環境に配慮した農家の取り組みを応援することができ、値段も下がっていくだろう。

6. 冷蔵庫にはすき間を!フードロスを減らし、節電にも

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「日本はまだまだフードロスが多いけれど、知らない人が多い。認識するだけで、行動は変わるはず」大信田さんが指摘するように、日本では、フードロスが1年間で約600万トン、そのうち約276万トンが家庭で生まれている。(※)

そんなフードロスを減らすためには、必要な分だけ購入し、冷蔵庫はすき間がある状態にしておこう。節電にもつながるという。

ほしい分だけ購入できる量り売りの利用や、友人とのシェアもおすすめとのこと。

7. リフューズをまず意識!「6R」でゴミを減らす 

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日本のゴミの埋立地はあと20年ほどで満杯になる。(※1)私たちはとにかくゴミを減らさなければならない。そんな現状から、3R(リデュース・リユース・リサイクル)では足りず、6Rが必要と言われている。(※2)

まず意識すべきは、リフューズ(断る)だ。レジ袋や使い捨て容器など、不要なものは断ろう。

また、リサイクルすれば大丈夫、という考えは改めた方がいいかもしれない。

「リサイクルはコストがかかります。だからこそ、プラスチックなどは、実はリサイクルされていないものが多いのが現状です」

まずはゴミを減らし(リデュース)、修理(リペア)して使い続け、工夫して再利用(リユース・リパーパス)し、リサイクルは最終手段、という優先順位も忘れてはならない。

※2リフューズ・リデュース・リペア・リユース・リパーパス(repurpose:用途を変え、作り替えることで、使い続けること)・リサイクル。他に、リフォーム、リターン、レンタル、などが挙げられることもある。

8. パッケージは、プラスチックより、紙・缶・瓶

Chihiro Oshida
左上:使用済みの瓶を調味料入れとして活用。右下:ディスペンサーを取り付け、洗剤や重曹入れに

プラスチックのリサイクル率は、実はかなり低いと言われる。日本でも回収されたプラスチックは25%しかリサイクルされず、57%はゴミ燃料となり、18%は活用されずに捨てられる。(※)

まず減らしたいのは、プラスチックゴミの多くを占める「容器包装」だ。私たち消費者も意識して、プラスチックより、リサイクルしやすい紙や、缶、瓶の製品を選ぼう。

また、大信田さんは瓶を保存容器として再利用している。工夫してリユース・リパーパスするのも楽しそうだ。

 バリラはプラスチックから紙パッケージへ

「紙パッケージのパスタは日本では見たことがないので、素晴らしいなと思いました」と大信田さんも喜びの声。瓶が嬉しいパスタソースも、ぜひ一緒に試したい。下:バリラのスパゲッティ1.6mm (No.4)真ん中上:濃厚なペーストジェノベーゼ、右上:バジルのトマトソース

2021年春より、バリラ・ジャパンは消費者向けパスタ製品のパッケージを、プラスチックから「ブルーボックス」と呼ばれる紙箱に変更したこれにより、日本では年間約31トンのプラスチックを削減することができる。

紙箱にはFSC®︎森林認証、PEFC™森林認証を得た森林から調達した木材を紙箱に使用。また、衛生面や安全性を確保するため、100%バージンファイバーが使われているのも消費者にとって安心だ。

まずはキッチンで、できることから始めよう

「Good for You, Good for the Planet(あなたに良いもの、それは地球にも良いもの)」をミッションに掲げるバリラ。

その理念を下支えするように、「健康に良いとされる食品は、地球環境にも良い」という相関が下図のように確認されている。

バリラが「ダブルピラミッド」と呼ぶ図。バリラは、健康に良いとされる地中海式料理をおすすめしているが、地中海式料理でよく使われる食材(左)ほど、環境負荷も低い(右)ことを示している。バリラ社のシンクタンク組織The Barilla Center for Food and Nutritionが2009年に発表した。

今回、紹介したアイディアも、環境に優しく、そして自分自身も楽しめそうなものが多い。おいしさや健康、生活の豊かさは、決して環境とトレードオフではないのだ。

バリラのパスタとともに、楽しいエシカルライフを始めてみてはいかがだろうか。