【ドコモ口座事件】被害にあったか調べる方法は? 通帳の「ドコモコウザ」や「デイーバライ」に注意

NTTドコモは9月9日夜までに34件の被害があり、被害額は約1000万円分が確認されたとしています。
NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」のページ
NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」のページ
時事通信社

NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を使って、銀行の預金が不正に引き出される被害が問題になっている。自分が被害に遭ってないかを調べる方法をまとめた。

■ドコモ口座事件とは?

別人の名前を騙ってドコモ口座を新規開設し、不正に入手した連携銀行の口座や暗証番号と紐付けることで、預金からお金を引きだすのが「ドコモ口座事件」の手口だ。

そのため、被害者本人はドコモ口座や、NTTドコモの携帯電話を利用していなかったケースも出ている

続出する被害を受けてNTTドコモは、9月10日午前0時をもってドコモ口座と連携している35の銀行全ての新規登録を停止した。

同社の広報担当者によると9月9日夜の時点で被害は34件、被害額は約1000万円分が確認された。被害者に全額補償する方向で銀行と協議しているという。

連携している35の銀行は、以下の通り。

みずほ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行、イオン銀行、伊予銀行、池田泉州銀行、愛媛銀行、大分銀行、大垣共立銀行、紀陽銀行、京都銀行、滋賀銀行、静岡銀行、七十七銀行、十六銀行、スルガ銀行、仙台銀行、ソニー銀行、但馬銀行、第三銀行、千葉銀行、千葉興業銀行、中国銀行、東邦銀行、鳥取銀行、南都銀行、西日本シティ銀行、八十二銀行、肥後銀行、百十四銀行、広島銀行、福岡銀行、北洋銀行、みちのく銀行、琉球銀行

NTTドコモによると、預金通帳では、ドコモ口座への出金は「ドコモコウザ」や「デイーバライ」として記載される。デイーバライとは、NTTドコモのスマホ向け決済サービス「d払い」のカタカナ表記だ。

同社の広報担当者は、35の銀行の利用者に対して「預金通帳でドコモ口座への不自然な引き落としがなかったか確認してほしい」と話している。

■被害に遭ったかを調べる方法

NTTドコモへの取材をもとに、ドコモ口座の不正引き出しがないか個人が調べる方法をフローチャートにまとめてみた。質問に答えていくと、被害にあったかが分かるようになっている。

Q:該当する35の銀行の口座を持っている?

持っていない=被害なし

持っている=次の質問へ

Q:該当する銀行の預金通帳の履歴に「ドコモコウザ」や「デイーバライ」への引き落としの記載がある?

ない=被害なし

ある=次の質問へ

Q:過去にドコモ口座や「d払い」のサービスを使ったことがある?

ない=ドコモ口座事件で不正に引き落とされた可能性がある。銀行とNTTドコモに問い合わせを。

ある=「被害なし」の可能性が高い。念のため、ドコモ口座やd払いの実際の使用と比べて不自然ではないか確認を。

注目記事