イスラエルが9月10日、パレスチナ・ガザ地区の人道エリアに指定されているマワシ地区を攻撃し、少なくとも40人が死亡、60人が負傷した。
マワシ地区はガザ南部ハンユニスの西側にあり、イスラエル軍によって人道エリアに設定されている。2023年10月7日にイスラエルとハマスの紛争が始まって以降、多くのパレスチナ人が避難していた。
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ガザの民間防衛当局は10日、空爆で「40人が死亡し、60人の負傷者が近くの病院に運ばれた」とAFP通信に語った。死傷者数は増える可能性があるという。
パレスチナのWAFA通信は、イスラエル軍によるミサイル攻撃で、マワシ地区ではテントが破壊され、停電や火災が生じて大混乱になったと報じている。この攻撃で地面に深さ約9メートルの巨大な穴が開き、犠牲者の救出を困難にしたという。
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イスラエル軍はこの空爆について「司令室で活動している重要なハマスのテロリストを攻撃した」と説明している。
一方、ハマスは10日に発表した声明で、空爆現場にハマスの戦闘員がいたというイスラエルの主張を「虚偽だ」と否定。「我々は、イスラエルによるガザ地区への攻撃が始まって以来、最も凶悪な虐殺の一つに直面している」と述べている。
2023年10月7日のイスラエルとハマスの戦争が始まって以来、ガザ地区では4万人以上のパレスチナ人が死亡している。
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また、人道エリアに指定されているにも関わらず、イスラエルはマワシ地区を2024年7月にも攻撃しており、この時には90人以上が死亡した。
一方、10月7日のハマスの襲撃でイスラエルでは1200人以上が殺害され、この時に連れ去られた200人以上の人質のうち、約100人が今も身柄を拘束されている。