岐阜県の古田肇(ふるた・はじめ)知事は7月31日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染が急拡大しているとして県独自の「第2波非常事態」を宣言した。
この日の専門家会議を受けて、古田知事は「3月下旬から4月下旬までを第1波とすると、この6月下旬からの1カ月間の感染者の増加は第1波を上回るスピード」として、「第2波が到来したというのが専門家の共通の認識です」と話した。
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また、「岐阜県の皆さんは名古屋に大挙して通学・通勤していて、名古屋の影響を非常に受けやすい。本県感染者の約6割が愛知県由来、その中でも繁華街のクラブ等の酒類を伴う飲食店由来が7割を超えている」と指摘した。
岐阜新聞によると、県がまとめた「第2波非常事態」の緊急対策では、愛知県、特に名古屋市での酒類を伴った飲食を自粛するように県民に求めているという。同紙によると、岐阜県内の30日の感染者数は17人。県内の感染者は計312人となっている。
岐阜県は4月10日にも、県独自の非常事態宣言を発令。特措法に基づく国の緊急事態宣言の発令より1週間ほど早かった。
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