政府専用機とは? ウクライナ避難民を日本まで乗せる方向で検討

日の丸をモチーフにした赤いラインが特徴。パイロットや客実乗務員などスタッフは全て航空自衛官です。
政府専用機の「ボーイング777-300ER」=2019年3月23日(東京・羽田空港)
政府専用機の「ボーイング777-300ER」=2019年3月23日(東京・羽田空港)
時事通信社

ポーランドにいるウクライナ避難民を、政府専用機に乗せて日本へ。そんなアイデアを日本政府が検討していると産経ニュースなどが報じた。政府専用機とはどんな飛行機なのか。情報をまとめてみた。

■なぜポーランドに政府専用機を派遣へ?

古川禎久法相が4月1日にも首相特使としてポーランドを政府専用機で訪問して政府要人と会談する。その帰路で日本への渡航を希望する避難民を受け入れる方向で検討しているという。

国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、ロシア軍のウクライナ侵攻以降、ポーランドは最多のウクライナ避難民を受け入れており、3月18日時点で200万人以上に達した。EU内の別の国に移動した人もいるが、大部分はポーランド国内に留まっている。

ポーランドの受け入れ能力には限界があるため、同国のラウ外相は「自国だけで対処できる国はない」として、国際社会にさらなる支援を呼び掛けていた

■政府専用機とは?スタッフは全て自衛官

首相官邸公式サイトによると、政府専用機とは首相などの政府要人の外国訪問や国際会議出席などに使われる専用航空機。日本は2機を保有している。

政府専用機には約25年に渡って「ボーイング747」が使われていたが、2019年4月からは2代目として「ボーイング777-300ER」使われている。

乗員は約150人。初代に比べて燃費が向上、最大航続距離が長くなるなど、より環境に配慮した機体となった。日の丸をモチーフにした赤いラインは初代と共通しているが、直線ではなくゆるやかカーブを描いているのが特徴だ。

政府専用機の運航を担当しているのは民間航空会社ではなく、航空自衛隊千歳基地に所在する特別航空輸送隊だ。パイロットや客室乗務員などスタッフは全員、航空自衛だ。運航する際には、2機の政府専用機が共に飛び、整備担当の航空自衛官も同行するなど万全の態勢を敷いているという。

■緊急時には在外邦人の輸送などに使われることも

緊急時には在外邦人等の輸送や国際緊急援助活動、国際平和協力活動などの際にも利用されることになっている。2021年8月にイスラム勢力「タリバン」がアフガニスタンを掌握した際には、現地に残る日本人などの国外退避の支援のため、政府専用機が隣国パキスタンに飛んでいる

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