2020年04月27日 19時16分 JST | 更新 2020年07月06日 17時11分 JST

LGBTQを漫画や映画で学ぼう。「愛」に満ちたオススメ作品10選

「少年ジャンプ+」連載で話題となった作品から、世界で絶賛された有名映画まで。

Pollyana Ventura via Getty Images
6月は「プライド月間」。LGBTQについて理解を深め、より良い社会を作るきっかけは...?

ハフポスト日本版では、「LGBTQ+を知る・考える・発信する」取り組みにも注力しており、今年の4月にはLIVE特番「パレードを続けよう。プライドは止まらない」を配信しました。

配信中は、視聴者から多くのコメントや質問が寄せられ「LGBTQについて理解するのに、おすすめの本や映画は?」という質問には、出演者から様々な作品が挙げられました。

しかし「まだまだ語り足りない!」ということで、プライド月間でもある6月が終わってしまう前に、チェックしたいオススメ作品を改めて厳選して紹介します。

色々な愛の形に、胸がギュッと苦しくなったり、温もりでいっぱいになったり。選りすぐりの作品を、ぜひ。

高校3年生…進路に悩む3人の物語

青のフラッグ

 楽天で見る |  Amazonで見る

「少年ジャンプ+」で連載されていた『青のフラッグ』は、将来の進路に悩む、3人の高校生の青春漫画。高校生ならではの繊細な心情が鮮やかに描かれており、その中にLGBTQ要素が含まれています。

レビューの中には「自分の先入観に向き合える」というコメントが多数。ストーリーを通して自分の中にある無意識の先入観に気づくことができ、LGBTQを理解する一歩にうってつけの一冊です。

国内の映画祭で13冠を受賞した話題の映画

カランコエの花

 楽天で見る |  Amazonで見る

『カランコエの花』は、LGBTQを取り巻く周囲の人々にフォーカスした短編映画。周りの過剰な配慮によって、当事者が翻弄される姿が描かれています。

ストーリーの舞台は、とある高校2年生のクラス。唐突に「LGBTについて」の授業が行われたことをきっかけに、生徒たちの間に、ある疑念が生じることからストーリーが始まります。

「自分にできることはなんだろう」と、考えるきっかけになる映画です。

 「家族のあり方」を見直せる漫画

弟の夫

 楽天で見る |  Amazonで見る

ゲイアートの巨匠、田亀源五郎、初の一般誌連載作品。2018年には、NHKでドラマ化もされています。
父(弥一)と娘(夏菜)、2人が暮らす家に突然やってきたのは、カナダ人の「マイク」。彼は、弥一の双子の結婚相手だったのです。

身内にLGBTQを迎えること、「家族とは?」「人と人の信頼関係とは?」というテーマが、朗らかに描かれています。

 「愛」について考えさせられるレズビアン漫画

羣青 上

 楽天で見る |  Amazonで見る

「胸に突き刺さるLGBTQ漫画」と評される『羣青(ぐんじょう)』。

主人公は、日常的に夫から暴力を受けていた女性と、彼女を慕い、請われるままに彼女の夫を殺したレズビアンの友人。殺害現場に証拠を残したまま、2人は逃亡を謀ります。明日をも知れぬ逃走生活の先にあるものは?異性愛者と同性愛者の2人の間に、生まれるものとは?

「人の裏側や闇にもつ、本質的な感情が見える。心の深い部分をえぐられました」とのレビューも。「愛とは?」「人間とは?」について、改めて考えさせられます。

 夫婦になったばかりの二人の恋は思いもよらない方向へ...

四角い恋愛関係

 楽天で見る |  Amazonで見る

現代の、自由で多様な「愛」のあり方が軽快なタッチで描かれた、4人の男女のストーリー。レイチェルとヘックは、2人の挙式に現れたある男女との出会いをきっかけに、新婚夫婦の恋は思わぬ方向へ向かっていきます。4人の「四角関係」は、一体どうなる?

コミカルな突っ込みどころも満載で、ストーリーに引き込まれます。日本では劇場未公開ですが、必見です。

演技派俳優陣が魅せる、少し変わった家族の愛情 

キッズ・オールライト

 楽天で見る |  Amazonで見る

アカデミー賞4部門ノミネート、ゴールデングローブ賞2部門受賞のアメリカ映画。

主人公は、レズビアンのカップルと、精子提供を受けてそれぞれが産んだ2人の子供。ママ2人と姉弟という少しいびつな家族だが、仲良く、楽しく愛情に満ちた生活を送っていました。しかし、子供たちは、まだ会ったことのない自分たちの医学上の父親に興味を持ち、こっそり会いに行くことに...。

LGBTQカップルの物語ながら、「普遍的な家族の物語だと感じた。普通ってなんだろう?と改めて考えさせられた」というレビューも。

ハフポストLIVEでも触れた、「普通を疑う」ということを気づかせてくれる作品です。

愛する夫が女性になっていく。それでも愛を捨てない二人の物語

リリーのすべて

 楽天で見る |  Amazonで見る

世界で初めて性別適合手術を受けた人物、リリー・エルベ(MtF)を題材にした小説の映画版。

1962年、アイナーとゲルダはコペンハーゲンに暮らす画家同士の夫婦だった。ある日、ゲルダの絵のモデルが来られなくなり、アイナーは脚部のモデルを務めるために女性用のストッキングを履くことになる。

それをトリガーに、アイナーの中で女性としての人格「リリー」が目を覚まし、アイナーは少しずつリリーになっていく。

変わっていくアイナーに混乱し、葛藤するゲルダだったが、それでもリリー(アイナー)が性別適合手術を受け、女性の体を手に入れるまで支え続ける。

静かな「愛」が痛いくらい心に響く作品です。

歴史に隠された女性たちの「愛の形」と「生き方」

めぐりあう時間たち

 楽天で見る |  Amazonで見る

Netflixオリジナルシリーズ『セックス・エデュケーション』で、主人公が愛読しているヴァージニア・ウルフ。

この作品は3つの時代に別れており、3人の主人公は、そのうちの一人でもあるウルフの『ダロウェイ夫人』を共通項にして進んでいきます。

1941年、入水自殺でなくなったウルフ。1951年、旦那と息子と「幸せ」に暮らしながらも「女性」という立場に心を病んでいき自殺を図るローラ。2001年、マンハッタンで奔放に暮らすクラリッサ。

それぞれの時代の「女性」を生きた3人の姿から「異性愛規範」や「性別役割分業」など、数々の「女性らしさ」を垣間見ることができる作品です。

愛する家族だからこそ、向き合えないときがある。

アバウト・レイ 16歳の決断

 楽天で見る |  Amazonで見る

女性の体と男性の心を持って生まれたレイ。共に暮らす母親と、レズビアンの祖母とそのパートナーは、ホルモン治療に乗り気になれず、同意書には中々手が出せずにいる。

ある日、レイは10年ぶりに父親の元に出向くも、家族関係はこじれていくばかり。普段ははつらつと振る舞うレイも、遂に溜め込んだ感情が爆発する。

祖母から「レズビアンじゃダメなの?」と言われ、学校の休み時間には学外の男女共用トイレに走って駆け込むレイの姿に胸がキュッと苦しくなる作品です。

愛する家族だからこそ、上手に向き合えない。

作品の節々から伝わるメッセージは、ジェンダーやセクシュアリティを超えて多くの人の共感を得ています。

行き場のない子どもとゲイの二人、三人の幸せな生活はなぜ認めてもらえないのだろう。

チョコレートドーナツ

 楽天で見る |  Amazonで見る

検事局で働くポールは、ショーパブで日銭を稼ぎ暮らすルディと出会い、交際を始める。

ある日、ダウン症の少年マルコが物騒な夜道を歩いているのを見かけ、声をかけた二人。ドラッグ中毒で男癖の悪い母親の元を離れたマルコの施設行きを逃れるため、二人はマルコを預かり、愛情でいっぱいの三人生活が始まる。

「養子に迎えよう」と決めた二人だったが、世間の風当たりは残酷なまでに厳しく、「うちの子だ」と主張を始めた母親が更に状況を複雑化させていく。

監督の友人の経験をモデルにした作品なだけあって、セクシュアルマイノリティへの生々しい差別と、真っ直ぐな愛情のコントラストに胸を打たれます。

まとめ

LGBTQ当事者が直面する生きづらさや、直面する問題、そして「家族」や「愛」のあり方についても改めて考えさせられる作品がたくさんあります。

プライド月間は間も無く過ぎてしまいますが、もちろん一年を通して見つめていきたいテーマですので、まだまだ続く「おうち時間」にチェックしてみてくださいね。

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がハフポスト日本版に還元されることがあります。