神宮外苑再開発とは??>>【5分でわかる】神宮外苑の再開発、何が問題になっているの?知っておきたい5つのこと
東京・明治神宮外苑の再開発に反対する市民が9月17日、文部科学省の前で手を繋いで「ヒューマンチェーン」を作り、計画の見直しを訴えた。
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参加した100人を超える人たちは、ヒューマンチェーンで文科省の建物を囲んで反対の意思を伝えたほか、入口の前で「伐採反対」「意志を繋げよう」「いちょうを守ろう」と声を上げた。
神宮外苑の再開発の事業者の一つ「日本スポーツ振興センター(JSC)」は、文科省の外郭団体の独立行政法人だ。また、再開発の敷地の約4分の1を占める秩父宮ラグビー場の土地は、国がJSCに出資している。
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デモを企画した経営コンサルタントのロッシェル・カップさんは、「文科省は日本スポーツ振興センターをもっとしっかりと指導し、ラグビー場計画を見直すように言ってほしい」と訴えた。
カップさんが立ち上げた神宮外苑の再開発見直しを求めるオンライン署名には、これまでに22万人以上が賛同している。
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環境や建築、都市計画などさまざまな立場の専門家も、計画の問題を指摘しており、9月7日にはユネスコの世界遺産に関する諮問委員会であるイコモスが、危機的な状況に直面している文化的資産に対して出される警告「ヘリテージアラート」を発出した。
イコモスはヘリテージアラートで、神宮外苑を「世界の都市公園史上、類を見ない優れた文化的資産」と高く評価し、再開発計画の撤回などを求めている。
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文科省の外局である文化庁も、2012年にまとめた「近代の庭園・公園等に関する調査研究報告書」で神宮外苑のいちょう並木を「重要事例」に挙げ、名勝や登録記念物として保護するよう促している。
カップ氏は「神宮外苑は文化的に非常に重要な日本の遺産です。文部科学省は保護に向けしっかり働きかけてほしい」という考えを示した。
イコモスは、文部科学相や文化庁長官にもヘリテージアラートを送付しており、カップ氏は「文科省は真摯に受け止め、いちょう並木を名勝指定するよう動いてほしいです」とも述べた。
今回初めて神宮外苑再開発に反対するデモに参加したという都内在住者は「Don’t Cut Trees(木々を切らないで)」というメッセージが書かれた手描きの絵を持参。
「私は東京生まれ、東京育ちの江戸っ子4世です。ずっとこの街が好きで、ここに住んでいます。神宮外苑やいちょう並木にも、生き物たちが住んでいる。次世代に引き継がれるべきレガシーは、そういったもので、今の状態を壊して新しいものを作ることだとは思いません」とハフポスト日本版の取材に答えた。