子どもの「公園」事故は「過ごしやすい季節」に増える。実際の事故事例とは?別の子どもに押され、水筒のひもで…

公園で実際に起きた子どもの事故。注意すべき4ポイントは?
写真はイメージです
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Bloomberg Creative via Getty Images/Bloomberg Creative

過ごしやすい季節となり、子どもたちも思い切り公園で遊んでいます。

しかし、このような時期は遊具での事故が多い傾向があるそうです。

子どもは様々な遊び方を思いつき、大人が予測できない行動をとることも。

公園で起きた実際の事故をもとに、注意すべきポイントをまとめます。

滑り台、ブランコ、ジャングルジムで

消費者庁と国民生活センターには、子どもが遊具で遊んでいて転落する事故が報告されています

実際に起きた事故は次のとおりです。

「鬼ごっこをしている時、滑り台を滑っている途中で前から来た友人と接触して落下し、腕を骨折した」(7歳)

「ブランコをこいでいる時に手を離してしまい、後ろ向きに一回転して後頭部を地面にぶつけた。救急搬送され、頭蓋骨骨折のため5日間入院となった」(5歳)

「公園で鬼ごっこをして遊んでいる時に、高さ約1mの鉄棒を飛び越えようとして転落し、左腕を骨折した」(7歳)

「公園のジャングルジムで遊んでいた。泣き声で気が付くと、子どもが地面に仰向けになっていた。約50cmの高さから足を滑らせて落下し、パイプで腹部を打ったようだ。腎臓を損傷して、約1週間の入院が必要となった」(5歳)

「公園で高さ約2mのうんていの上を走っていたところ、滑って落下し、左腕を骨折した」(9歳)

遊具の中には高さのある構造になっているものもあり、転落した場合は大きなけがに繋がります。

また、周りの子どもに押されて転落する事故も起きているほか、水筒のひもやベルトが遊具に引っかかって首が絞まったり、体の一部が遊具に挟まったりする場合があり、過去には窒息による死亡事故も発生しています。

事故を防止するために

消費者庁が呼びかける事故防止の4ポイントは以下のとおりです。

①施設や遊具の対象年齢を守る

②保護者が一緒にいても、目を離した瞬間に事故が起きているため、特に小さな子どもが高さのある遊具を使う場合は、そばで介助する

③周りの子どもに転落する事故も起きているため、遊具ごとの正しい遊び方を教える

④引っかかりや挟み込みによる窒息に注意する。宙吊りになった場合は、無理に引っ張らず、速やかに体を支えて119番する

消費者庁は「利用者や見守る人が注意をすることで避けられる事故も多くある」としています。

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