LGBTQの人の「自分らしくはたらく」を応援。フレンドリー企業と「出逢う」採用イベントを開催

求職活動での「LGBTQならでは」の悩みや不安に応える。また、イベントには「日本が変わってきていることを社会に知ってほしい」という主催者の想いも。
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Lorenzo Viola / EyeEm via Getty Images
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3月30日、東京・渋谷でLGBTQの人々向けの企業合同採用イベント「Real JobRainbow」が開催される。主催は、就職支援をする株式会社JobRainbow。5回目となる今年のイベントは、昨年の倍以上の規模での開催となる。参加者は最大1000人を想定しているという。新卒・転職は問わない。

LGBTQの就職活動の障壁を取り除く

同社によると、目的はLGBTQの人々がもっと自分にふさわしい企業を見つけること。求職活動においてLGBTQの人々が感じる障壁をなくした内容で、「LGBTQであることを前提に企業と出会える」ところがポイントだという。

障壁とはどんなものか。

JobRainbow代表取締役・星賢人さんによると、LGBTQの人々の多くは、求職活動のなかで、以下のような不安を抱えているという。

・履歴書で性別欄を選択しなければならない

・面接で結婚や出産の予定について聞かれる

・面接でのスーツやスカートの着用

・カミングアウトすれば、内定を取り消されるかもしれない

・入社しても、給与や待遇で差別されるかもしれない

イベントに出展する全ての企業が、主催者JobRainbowによる「LGBTQに対するコミュニケーション」に関する研修を受講することになっている。求職者とのコミュニケーションで、不意に発した言葉で相手を傷つけるといったトラブルを防ぐためだ。

イベントでは各企業の担当者と直接コミュニケーションができるブースが設けられ、各社ですでに活躍しているLGBTQの社員によるトークショーなども開催されるという。

「社会に対するアピールの場にも」

星賢人さんは、ハフポストの取材に対して、イベントの2つ目の目的についても語った。それは、「社会に対してLGBTQの存在をさらに発信していくこと」だという。

「”本当の自分”を出せず、将来に対して前向きになれないLGBTQの人々が、将来に希望を持てるよう、このイベントを企画しました。また、このイベントが『日本が変わってきている』象徴になってほしい」

イベントに向けて、同社は渋谷スクランブル交差点や東急線の車内などに、広告を展開した。一方で、参加者のプライバシーを守るため、服装を自由にしたり、会場の立地にも配慮しており、星さんは「安心して参加してほしい」と話している。

イベントの詳細は株式会社JobRainbowのホームページを参照。

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