板野友美さんが宣言した「ミートフリーデー」って何? ポール・マッカートニーさんも提唱

一人でもできる、環境保護のための行動。「ミートフリー」への取り組みについてまとめました。
上海国際映画祭のオープニングセレモニーに登場した板野友美さん(2018年6月16日撮影)
上海国際映画祭のオープニングセレモニーに登場した板野友美さん(2018年6月16日撮影)
VCG via Visual China Group via Getty Ima

元AKB48の板野友美さんが自身のSNSで、週に一度、肉を食べない「ミートフリーデー」を取り入れることを表明しました。「今まで当たり前に頂いていた、大切な命にもっと感謝し、見つめ直す日を作る」と真意を説明した投稿には、「発信してくれてありがとう」といったコメントなど、反響が寄せられています。

ミートフリーデーとは、なんなのでしょうか?

「小さな行動が、大きな力に変わるといいな」板野友美さんの思いは

報道などによると、板野さんは2月14日、Instagramのストーリーズで「ミートフリーデーを作ることにします」と宣言していました。

さらに、15日にInstagramを更新した板野さんは、真意を改めて説明。

「私はヴィーガンになる訳じゃないです」「今後も今まで通りお肉料理も作ります 旦那さんにも作ります!」とした上で「ただ、命ある(牛の絵文字)さんや(豚の絵文字)さんや(鶏の絵文字)さんが産まれた瞬間から、虐待のように扱われている映像をみて、何か私にも力になれる事を始めて動物を守りたいという気持ちです」と思いをつづりました。

投稿では、「それが食べない事では無いかもしれないです」と、複雑な心境ものぞかせています。

また、「畜産業を否定しているわけでもありません」ともつづり、「週に1日お肉を減らす日を設けるという事で、今まで当たり前に頂いていた、大切な命にもっと感謝し、見つめ直す日を作るという事です」と説明しました。

最後に、「私が発信する事で、同じように思ってくれた方が増え、小さな行動が、大きな力に変わるといいな…と。そして、命ある動物が残酷な扱いをされないことを願います」と締めくくっています。

この投稿に対して、「大事な事を発信してくれてありがとうございます」「無理のない範囲で継続する事が地球や生き物の為になると思います」などと、感謝や応援のコメントが寄せられています。

「ミートフリー」とは? 牛のゲップにも環境負荷

「ミートフリー」とは、肉の消費を減らす取り組みのことで、肉を食べたり、使ったりしないことをさします。

目的は、畜産業などで生じる環境への負荷を減らすこと。

畜産業は、牧場を確保するための森林伐採や、飼育に大量の水や穀物を必要とします。また、牛のゲップはCO2の25倍もの温室効果があるとされるメタンガスを含んでおり、環境負荷の高さが指摘されています。

国連食糧農業機関(FAO)の報告によると、地球温暖化の原因である温室効果ガスの全体の排出量の14.5%は家畜によるもので、大きな割合を占めています。

イメージ写真
イメージ写真
Tunvarat Pruksachat via Getty Images

農水省によると、日本の温室効果ガスの排出量は12.4億トンあまりで、このうち農林水産分野の排出は約5000万トン。4%にとどまっています。

とはいえ、日本の年平均気温は変動を繰り返しながら上昇しており、100年で平均気温は1.26度も上昇しました(気象庁「気候変動監視レポート」より)。

台風や洪水などの災害も絶えず、気候変動による農林水産業への影響は大きくなっています。

また、畜産業では効率的に生産するため、家畜が劣悪な環境で飼育される場合があり、「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の観点からもミートフリーの取り組みは注目が集まっています。

ポール・マッカートニーは「ミートフリーマンデー」を提唱

週に一度、お肉を食べない日を作ろうという取り組みは、元ビートルズのポール・マッカートニーさんも提唱しています。

ベジタリアンとして知られるマッカートニーさんは2009年、娘のメアリーさん、ステラさんと共に「ミートフリーマンデー」のキャンペーンを立ち上げました

キャンペーンは「週に一度、月曜日だけでも肉を食べるのをやめよう」という運動で、欧米では学校の給食でミートフリーマンデーを設けられるなど、取り組みが広がっています。

2015年には、日本でも「ミートフリーマンデーオールジャパン」が発足しました。

環境保護やアニマルウェルフェアの取り組みの一環として、注目が集まる「ミートフリーデー」。近年は代替肉の開発が進み、ヴィーガンメニューも普及しつつあります。

2021年9月には国会衆議院第二議員会館の食堂でヴィーガンメニューが毎日提供されるようになるなど、今後の広がりが期待されます。