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2019年04月02日 12時13分 JST | 更新 2019年04月04日 11時17分 JST

親にとって最高の「ぷじぇれんと」 言い間違いは、子どもが成長している証だ

村橋ゴローの育児連載「ワンオペパパの大冒険」08

ボクが42歳のとき、我が家に男の子が誕生した。現在子どもは4歳。ボクはこの先老いる一方だが、ウチの4歳児くんは日々成長し、それを目にすることがなんと幸せなことか。

がしかし、この世のすべてを知りたいと奮闘する子どもにありがちなのが、言い間違い&カン違い。彼は至ってマジメにやっているだけに、その姿が、まあ可笑しい。今回は、そんなウチの4歳児くんの言い間違い&カン違いを紹介したいと思います。

「頭を使って」考える?

ウチの息子は「ニューブロック」で遊ぶのが大好き。ニューブロックとは様々な形のブロックを組み合わせて遊ぶ知育玩具。上手く遊ぶのにはコツが必要で、買い与えたばかりのときは、まだ上手く遊べませんでした。

もどかしさで愚図る息子に対し、妻は「頭を使って考えなさい!」と一喝。すると息子は、頭を妻のお腹にぐりぐりぐり~と押し当てたのでした。頭を使えば、何か名案が浮かぶと思ったのでしょう。でも何も浮かばない。ですからその状態のまま、「わかんなーい! わかんなーい!」と叫び出したのでした(笑)。頭の使い方は違うけど、彼なりに考えて頭を使ったのですから誉めてあげていいですよね?

腕を振って走るとどうなる?

また、ウチの子はかけっこが大好き。「かけっこが早いヤツが一番エライ」と思っているところがあります。実際、親のボクから見ても息子は足が早く、それが彼のプライドとなっていました。

そんななか、保育園でトシくんというライバルが。彼にかけっこで負けたのが悔しかったそうで、公園で特訓をしていたときのこと。「腕を振れば、もっと早く走れるよ」、そうアドバイスしたのですが、それをカン違いした息子に大爆笑。両腕をピンと前に伸ばし、両手のひらを一生懸命振りながら走り出したのです。「久しぶり~!」と親友に出会えた同窓会か! しかし「腕を振る」が理解できた彼は、見事トシくんに勝利したのでした。

村橋ゴロー

「なんで?なんで?」期の対処法

そして息子が3歳のころ、彼は猛烈な「なんで?」期でした。もう、あらゆる「なんで?」をボクにぶつけてくる毎日。最初は懇切丁寧に答えていたのですが、「なんでおそらはあおいの?」「なんでひこうきはとぶの?」と、マジでこちらがわからないことばかり聞いてくるので「知らん」「わからん」、遂には「ググれ」と返していたのです。

すると彼の疑問が溜まりまくり、知りたい欲がMAXに到達したのでしょう。最後には、こう叫び出したのです。「ねえ、どう~して~」。お前はドリカムか! しかし「なんで?」は成長のチャンス。以来、彼がドリカムらないよう、必死に考え、それでもわからなければ彼と一緒に考えるようにしました。

言い間違いのオンパレード

2~3歳の頃にはほぼ毎日、言い間違いが出荷されてる状態でした。「ゴルフボール」を「ぼるぼーる」。うん、語呂は悪くない。「エレベーター」を「えべれーたー」、「マスク」を「まっくす」、「お留守番」を「おするばん」、「ティッシュ」を「ぺっしゅ」、「コーンフレーク」を「こんけれーふ」。う~ん、どれも惜しい! 

またボクは夏の盆踊りが大好きで、毎週どこかの祭りに息子を連れ出していました。すると彼も立派なお祭り好きに。しかし彼は「盆踊り」と言えず、「ぽろり」と発音。お祭りが大好きですから商店街を歩いていても、提灯を見つけては「これ、ぽろり?」とくるのですから、彼のタグ付け能力に驚いていました。

そんななか、ふたりでテレビを観ていると、東京2020のイベントでスピーチする小池都知事の姿が。各国プレスを前にしているため、小池さんは和服。その姿が盆踊りにタグ付けされたのでしょう。息子は「ねえ、これぽろり?」。盆踊りの婦人会の人じゃないし、小池さんがポロリしたら一大事だよ!

村橋ゴロー

プロ野球を観に行けば、選手の個人名がわからないため「がんばれ、やきうたち~!」と応援する始末。周囲の観客も大爆笑で、ほんと、かわいい。

先日も公園で一緒に遊んでいたのですが、その日彼はどんぐり集めに夢中。「どんぐりさんをいっぱい、ぱぱにあげるね~」と言って探しています。30分ほど経ち、手には山盛りのどんぐりが。彼は満面の笑みで、こう言ったのでした。「はい、これ、ぱぱに〝ぷじぇれんと~〟」。「プレゼント」が「ぷじぇれんと」。この言い間違いだけはあまりにもかわいいので、まだ直させていません(笑)。

子育てをしていると、「かわいい」だけじゃ済まないときもあります。1日中子どもと向き合っていれば、イラッとするときもしばしば。しかし、そんななかで出会う子どもの言い間違いに、いくど癒され、心のトゲが抜けたことか。

また言い間違えたり、カン違いしたりするということは、それを学んでいる最中であり、どんどん成長していることの証。ですからその姿に感動させられるばかりです。我が子の言い間違いにカン違い、これらは親にとって最高の「ぷじぇれんと」なんだとボクは思いますね。

 

■村橋ゴローの育児連載

第1回 妻はきっと知らない。ボクが家事・育児の“ワンオペ夫“を14年続けられる理由。

第2回 不妊治療の末に授かった赤ちゃん。出ないおっぱい。ボクたちが経験した「産後うつ」

第3回 「この子捨てていい?」――地獄のような「産後うつ」乗り越え、ふたりで涙した夜

第4回 【週5で銭湯】子どもに社会を知ってもらう「湯育」(とういく)のススメ

第5回 結婚のきっかけは「あなたの子どもが産みたい」。借金地獄を救ってくれた妻のために、ボクができること

第6回 男の子がピンクを選んだっていい。4歳の息子が感じた「性別と色」の世界

第7回 「子育てやめます」妻に宛てた一通の手紙。ボクはあの時、育児うつになっていた

親も、子どもも、ひとりの人間。

100人いたら100通りの子育てがあり、正解はありません。

初めての子育てで不安。子どもの教育はどうしよう。

つい眉間にしわを寄せながら、慌ただしく世話してしまう。

そんな声もよく聞こえてきます。

親が安心して子育てできて、子どもの時間を大切にする地域や社会にーー。

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