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2019年05月21日 09時41分 JST | 更新 2019年06月17日 17時23分 JST

ペットボトルの「ペット」って何か知ってる? 資源循環センターに「大人の社会科見学」してきた。

【ごみゼロ日記:11日目】

今回は、リサイクル施設の見学日記。
昨日書いた、都内の世田谷清掃工場に隣接する、世田谷区資源循環センター「リセタ」を訪問した。

ここ「リセタ」では、再利用資源の中でも、ビンを扱っている施設。
ガラスの割れる「ガチャンガチャン」という音がBGMのように常に鳴り響いている。

世田谷区資源循環センター「リセタ」。ここも一般見学可能だ。

ゴミ清掃工場でもそうだったが、社会科見学らしく、最初は紹介ビデオを鑑賞。子供用のビデオだからか、とても分かりやすい。

3Rが強調され、リサイクル施設だが、それよりも「リデュース」の重要性を推したビデオ。

 3Rはもちろん、地球温暖化や環境問題にも言及しているこのビデオ。日本国民全員に見て欲しいと思えるような、シンプルかつ直球に消費者に語りかける内容だった。

その後、所長の石田さんにビンのリサイクル過程をお見せ頂く。

機械で色分けをしたビンを、最後に手作業で確認。リサイクル過程には手作業が多いそうだ。

まず、メジャーなビール瓶や一升瓶など、洗浄後そのまま繰り返し使うことができるリターナブル瓶と、リサイクル過程を通るワンウェイ瓶に分別される。これは手作業だ。

そしてその後、ワンウェイ瓶は機械で整列され、色識別器で無色、茶色、その他に分別される。最後、識別の確認やフタがついていないかを再度、手作業で確認。その後、破砕機で砕かれる。

施設で砕かれたビン「カレット」

これが更に細かく砕かれ溶かされ、無色と茶色はびんに、その他の色は断熱材などの土木資材に再利用されるという。

手作業が多いリサイクル。その為、私たちが出すときには蓋を外し、軽く濯ぎ、しっかり分別する事が大事だそう。

悪い例(左)、良い例(右)

同じガラスに見えても、お皿やグラス、陶器は材質が違うのでNG。油が付着しているビンはリサイクルに不向き。これらは両方、不燃ゴミのため、注意が必要だ。 

運びやすいように、潰して固められたペットボトルたち。(イメージ写真)

「リセタ」はビンだけだが、他のリサイクル資源はどうだろうか?
見学に同行してくださった世田谷区清掃・リサイクル部事業課の長(おさ)さんに話を聞いた。

まず、缶はスチールとアルミに分けられ、高温で溶かされ、缶などにそれぞれ再生。

私たちが毎日のように手にするペットボトルは...?

驚くことに、東京23区では、家庭ゴミとしてリサイクルに出されたペットボトルは全て、再度ペットボトルや洋服に再生されているという。(企業のゴミは産業廃棄物として都が処理しているそうなのでその行方は今後要リサーチだ)

ちなみにペットボトルの「ペット」って何かご存じだろうか?
ペット(PET)は、ペットボトルの単一素材であるポリエチレンテレフタレート(Polyethylene Terephthalate)の略である。海外では他のプラ材質のボトルも総称してプラスチック・ボトルと言うため、ペットボトルは和製英語とのこと。

フタやラベルは別素材の為、リサイクルに出すときは外すのが重要だ。

ビンのリサイクルラインを後ろに、左から筆者、所長の石田さん、世田谷区清掃・リサイクル部事業課の中島さん、長さん。

これだけ聞くと、「かなりリサイクルされてるんだから、使ってもリサイクルボックスにちゃんと入れればいいじゃん」と思いがちだが?

「それは違います」と長さん。

「リサイクルするには燃料も使います。いくらリサイクルするとは言え、ゴミは出さないに越したことはありません。3Rの中で、リサイクルよりも、リデュース(出すゴミを減らす)、その次にリユース(再使用)の方が大事なんです」

素晴らしいメッセージを語ってくださり、取材は絵に描いたようなエンディングで終了した。

今回、ゴミ清掃工場とリサイクル施設の社会科見学をレポートし、実際目で見てゴミの多さを実感した。モノが溢れる生活の中で、再び初心に戻り、「ゴミを減らそう」はもちろん、まず今あるものを「大事に使っていこう」と感じた見学になった。

 

◇◇◇

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