「家族が飢えるのを望んでる?気をつけろよ」ハリウッドスタジオ幹部の発言に、米俳優が激怒の動画を投稿

アメリカの俳優と脚本家のストライキに対するハリウッドスタジオ幹部の「組合メンバーが家を失うまで長引かせる」という発言が怒りを買っています
ニューヨークで開かれた映画『トランスフォーマー:ビースト覚醒』の試写会に参加したロン・パールマン(2023年6月5日)
ニューヨークで開かれた映画『トランスフォーマー:ビースト覚醒』の試写会に参加したロン・パールマン(2023年6月5日)
Theo Wargo via Getty Images

アメリカの映画俳優組合「SAG-AFTRA」が7月13日、ストライキを実施すると発表した。

アメリカでは、5月から脚本家組合(WGA)もストライキを続けている

SAG-AFTRAの俳優らは、14日には脚本家のストライキに加わり「我々に支払いを」「俳優が出ていない好きな映画を挙げてみて」などと書かれたプラカードを掲げた

一方、映画『ヘルボーイ』に出演した俳優のロン・パールマンはSNSに怒りのメッセージを投稿した。

パールマンが非難したのは、映画制作スタジオの幹部の発言だ。

スタジオの幹部の1人は、WGAのストライキの期限について「我々の最終目標は、労働組合のメンバーがアパートや家を失うまで事態を長引かせることだ」と述べた

パールマン氏はその幹部に対し、「よく聞け、家を失う方法はたくさんあるんだ」と動画で指摘した。

「経済的な理由もあれば、自分の行動に対する報いが原因になることもある。『誰がそんなことを言ったんだ』と突き止めることで、失うことだってある。 そして我々は、誰が言ったかを知っている――どこに住んでいるかもな」

さらに、パールマンは「年間2700万ドル(約37億円)も稼いでいる奴が、家族が飢えるのを望んでるって?」と述べ、「気をつけろよこの野郎。怒りに火をつけるようなもんだからな」と感情を露わにした。

パールマンは動画を「じゃあまたな」という言葉で締めくくっている。

パールマンの言葉には、同じ俳優たちも次々と反応。

俳優のベン・スティラーは「ロン・パールマンは演技をしていない。それは最高の俳優がすることだ」と称賛コメントを投稿した。

他にもデヴォン・サワは「ロンと一緒に映画出演したことがあるが、いい人だった。アパートを失う話をしなくてよかった」と述べ、ジョン・キューザックも「ロンは演技していない。クソ幹部は信じられないようなことを言っている」とツイートしている。

俳優や脚本家たちは、ハリウッドの巨大スタジオに対し、ストリーミング時代にあわせた公平な支払いや労働条件を求めている。

ハフポストUS版の記事を翻訳しました。

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