毛で前がメエエエないよ。34キロの羊毛に覆われた羊がオーストラリアで保護される

ビフォー/アフターの違いがすごい
Edgar’s Mission

こんな大量の毛に覆われていたら、視界は悪かっただろう。

オーストラリア南東部ビクトリア州で、大量の毛に体を覆われた羊が見つかった。

ロイターによると、同州の森の中でこの羊を発見した人が、家畜保護団体「エドガーズ・ミッション・ファーム・サンクチュアリー」に連絡して助けを求めた。

保護後に刈られた羊毛の重さは、34キログラム。小学5年生の子どもひとりの体重に相当する重さだ。

ビフォー/アフター写真を見ると、改めて体を覆ってた羊毛の多さがわかる。

保護された後、羊はバーラックと名付けられた。

エドガーズ・ミッションによると、羊の原種である野生のムフロンは季節によって毛が自然に抜け落ちるが、家畜にするために人為的に交配された羊の中には、毛が一生伸び続ける種もいる。

毛が伸び続けると、時には命を脅かすこともあるため、人間が刈らなければいけないという。

エドガーズ・ミッションのカイル・ベーレント氏によると、バーラックは以前に人間に飼われていた形跡があった。

「以前に耳にタグをつけていたようですが、顔の周りの毛が伸びて破れたのだと思います」とベーレント氏はロイターに語っている。

また、バーラックは森の岩場を走り回っていて足は丈夫だったが、毛を刈った後の重さは低体重だった。また、顔の周りの毛のためにほとんど周りが見えない状態だという。

毛を刈られて身軽になり視界良好になったバーラックは、エドガーズ・ミッションで保護された他の動物たちと穏やかな生活を送っている。

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