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2020年12月09日 16時35分 JST | 更新 2020年12月09日 17時14分 JST

生きていた!小さな小さなピグミー・ポッサム、山火事の後に初めてカンガルー島で発見される

森林火災で大打撃を受けたオーストラリア・カンガルー島。小さな生き物が一筋の希望になっています

2019〜20年の森林火災で大きな被害を受けたオーストラリアに、一筋の希望の光が差した。

この火災で、オーストラリアでは33人が亡くなり2400万ヘクタールが焼失した。また、約30億の動物が死んだり住処を失ったりした。

南部にあるカンガルー島も壊滅的な被害を被った場所の一つで、ポッサムの中で最も小さいと考えられているピグミー・ポッサムは島では絶滅したのではないかと心配されていた。

しかし野生生物保護活動グループ「カンガルー・アイランド・ランド・フォー・ワイルドライフ」は12月初め、島でピグミー・ポッサムを発見したと発表した。

 

ピグミーポッサムは、山火事の被害を免れた場所でみつかったという。

動物生態学者のパット・ホッジス氏は「とても嬉しいニュース」とオーストラリアABCに語る。

「カンガルー島で公式に記録されているピグミーポッサムは、たった113頭なのです」

「ですから(ピグミーポッサムが見つかったのは)、決して普通のことではありません。それに加えて、森林火災でピグミーポッサムたちの生息地の多くが失われてしまったのですから」とホッジス氏は説明する。

ホッジス氏のツイート「2020年の山火事の前、カンガルー島の小さなピグミー・ポッサムの生態はよくわかっていませんでした。山火事で彼らの生息地のほとんどが失われてしまったのですが、火事の後初めて、ピグミー・ポッサムが見つかりました。とても嬉しい」

カンガルー島は、山火事で特に大きな被害を受けた地域だ。2人が亡くなり、90軒の家が破壊された

島は、ピグミーポッサムを含めて多種多様な生物が生息する場所だったが、2020年1月の火災で少なくとも半分の野生生物の生息地が焼失した。

コアラを含め、カンガルー島に住む多くの絶滅危惧種が死んだと専門家たちは考えている。

世界自然保護基金(WWF)のレポートによると、オーストラリア全体で、死んだり怪我をしたり住む場所を追われたりしたコアラの数は、6万頭になる。

2019〜20年の森林火災以前から、犬の攻撃や、車、農地の拡張、土地開発、鉱業や林業の影響で、コアラの数は急速に減少していた。

2016年の報告で、専門家たちはオーストラリアのコアラの数を32万9000頭と見積もっていた。しかし毎年のように森林火災が発生して、数は減る一方だった。

「東オーストラリアではすでに、壊滅的な数の生き物たちが、絶滅に危機にさらされています。私たちは、コアラを絶滅させるわけにはいきません」と、WWFオーストラリアのダーマット・オゴーマン氏はレポートで訴える。

WWFによると、カンガルー島は最も多い4万頭のコアラが影響を受けた。ビクトリア州で1万1000頭、ニューサウスウェールズ州で8000頭だった。

ハフポストオーストラリア版の記事を翻訳しました。