【MiG-29戦闘機】ウクライナへの供与をスロバキアが検討

自国の領空を守る上で、西側諸国から一定の保証を受けるという条件で「話し合っている」とヘゲル首相が明かす
スロバキア空軍のMiG-29
スロバキア空軍のMiG-29
Timm Ziegenthaler/Stocktrek Images via Getty Images

東欧スロバキアのエドゥアルド・ヘゲル首相は4月11日、同国が所有する旧ソ連製のMiG-29戦闘機のウクライナへの提供について検討すると述べた。ロイター通信などが報じた。

スロバキアは8日、旧ソ連が開発した高性能地対空ミサイル「S300」を提供したと発表。その代償として、アメリカは同国に地対空ミサイル「パトリオット」を一時的に配備していた

キーウ近郊の町「ブチャ」などで民間人の大量虐殺が明らかになる中で、NATO諸国からはウクライナへの軍事援助が本格化している。

■12機を運用するスロバキア。旧ソ連製の戦闘機に「依存する状態は避けたい」

ウクライナ空軍にとってもMiG-29戦闘機は、2021年で43機を運用するなど操縦にも慣れた主要戦力だったが、ロシア軍の侵攻後は大きなダメージを受けているとみられる。

ゼレンスキー大統領はロシア軍に反攻するためにNATO各国にMiG-29の提供を呼びかけていた。ポーランドが提供する案もあったが、ロシアの反発を恐れて宙に浮いた形になっていた

スロバキアはウクライナに国境を接しており、NATO加盟国でもある。かつては社会主義国だったこともあり、MiG-29を12機運用している。同国のヘゲル首相は、MiG-29と自国製のズザナ自走榴弾砲を供与するようにウクライナから要請されており「議論が続いている」と話したとPOLITICOは報じている。

ロシアとの関係なしでは旧ソ連製の装備は維持できないため、MiG-29に「依存する状態は避けたい」とした。自国の領空を守る上で、西側諸国から一定の保証を受ければ、MiG-29をウクライナに提供することを「話し合っている」という。提供できる機体数は明らかにしなかった。

■アメリカからF-16戦闘機を購入契約を結ぶも納入が遅れていた

スロバキアは老朽化しているMiG-29の代わりとして、F-16戦闘機(14機)を約16億ドル(2000億円)でアメリカから購入する契約を2018年に結んだ。しかし、コロナ禍の影響で納入が1年遅れの2024年からになる見込みとなっている。