「この病気には回復があるから」薬物依存症者の家族会をマンガで解説

会員の実話をもとに、依存症者の家族がどう対応すればよいか解説した。
家族会の様子も描かれている
家族会の様子も描かれている
福祉新聞

覚せい剤など薬物依存症者の家族会でつくるNPO法人全国薬物依存症者家族会連合会(横川よこがわ江美子理事長)はこのほど、薬物依存症者の家族向けのマンガ冊子を作成し、無償配布を始めた。会員の実話をもとに、依存症者の家族がどう対応すればよいか解説した。

同連合会がマンガを作るのは初めて。厚生労働省の助成を受け、1万6000冊印刷した。

マンガ冊子の表紙
マンガ冊子の表紙
福祉新聞

薬物依存症は本人の意思では制御できない病気である一方、反社会的だとの印象を持たれがちで、軽いタッチのマンガにはなじみにくかった。

依存症者の家族はどのように助けを求めてよいか分からず孤立しがちだ。冊子はそうした状況に置かれた人が一歩踏み出しやすいように、家族会の様子や依存症者本人が回復する姿を描いた。

作成にあたった担当者は「3年がかりで作った。保護観察所などが冊子に関心を寄せてくれているが、児童相談所など福祉の相談機関にも配布しているので活用してほしい」としている。

なお、冊子は同連会公式サイト(https://www.yakkaren.com/)からも無料でダウンロードできる。

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