「香港を救うため国会に陳情してください」日経新聞に意見広告。現地の市民団体が日本にメッセージ

「どうか貴国の国会、そして内閣府に香港を救うための陳情、そしてご請願を頂きますよう、謹んでお願い申し上げます」とお願いしている。

「逃亡犯条例」改正をめぐって香港で続く抗議活動を巡り、香港の民主派団体が8月19日、日本に対して協力を求める意見広告を日本経済新聞に掲載した。

意見広告を掲載したのは、香港の学生らでつくる民主派団体「Demosisto」(デモシスト)。 8月19日付の日経新聞朝刊に掲載された。

「自由のため 香港と共に」という言葉に加えて、銃弾のようなものが突き刺さり、ヒビの入った卵の写真が掲載されている。

意見広告は「香港からの緊急を要するお願いです。事態は一刻の猶予も許さない状況です」と切り出した上で、日本の読者に向けて「どうか貴国の国会、そして内閣府に香港を救うための陳情、そしてご請願を頂きますよう、謹んでお願い申し上げます」とお願いしている。

続けて、「私たちが知る、活気に満ち溢れた香港は、暴徒鎮圧用に用いられる、催涙弾とビーンバッグ弾の雨により、もはやその姿を残していません」と、抗議に対する香港警察の非情な対応を説明。「香港に保証された『高度な自治』は脅かされています。そして、香港は、今まさに警察国家になる寸前にまで迫っています」と危機感を示している。

その上で、次のように呼びかけている。

「貴国の国会と内閣府に香港に対する日本国民の関心を喚起し、香港へ渡航する日本国民や、香港に在留している日本国民に安全措置を講じるよう、勧告をご要請してください。現在の香港は上記に述べました通り安全ではございません。また、日本に居住している香港市民にご支援を頂きますようお願いいたします」

香港市民の自由と民主主義の達成のために、「今香港で起きている現状を知り、そしてご家族やご友人にお伝えください」とも求めた。

最後にはふたたび、「自由のため、香港と共に。」という言葉で締めくくった。

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