はじめてのSDGS
2019年12月13日 13時17分 JST | 更新 2019年12月13日 18時00分 JST

女の子にとって一番大事なものは?ミス・ユニバースに選ばれた南アフリカ代表ツンジさんの答えに、大歓声と拍手が送られた。

ミス・ユニバースに輝いた南アフリカのゾジビニ・ツンジさんのスピーチは、大歓声で聞き取れないほどでした☺️

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ミス・ユニバース2019に選ばれた南アフリカのゾジビニ・ツンジさん

女性の美を競うミス・ユニバースが進化している。

アメリカ・アトランタで12月9日(日本時間)に行われたミス・ユニバース2019の世界大会決勝では、南アフリカ代表のゾジビニ・ツンジさんが栄冠を勝ち取った。

ミス・ユニバースは女性の美しさに順位をつけるコンテストだが、近年は知性や教養、世界中の女性にとってのロールモデルとしてのあり方を問うような内容にシフトしている。

 

抗議デモ、SNS、気候変動…ミス・ユニバースに与えられる課題スピーチ

今年は、トップ5に残った候補者に気候変動やSNSなどをめぐる社会問題への考え方を問う質問をして、スピーチ内容を審査。

それぞれの候補には次のような質問がされた。

・メキシコ代表「抗議デモは変化を促すポジティブな方法だと思うか」
・タイ代表「セキュリティーとプライバシーのどちらが重要だと思うか」
・コロンビア代表「女性の健康にとって一番大事なことは何か」
・プエルトリコ代表「SNSのプラットフォームは、自由な表現を尊重するべきか、投稿に規制をかけるべきか」

さらに、トップ3のみで競うファイナルスピーチでは、「若い女の子たちに今、一番伝えなくてはならない大切なこと」とテーマに3人がそれぞれの考えを表明した。

ツンジさんは、それぞれのステージで、黒人女性の権利拡大や気候変動について自分自身の経験から言葉を繰り出し、主張に説得力を持たせた。

感動を呼んだツンジさんのスピーチをすべて紹介する。


Q、現在のリーダーたちは、次世代のために気候変動について十分な対策を行っているでしょうか?もし十分ではないと思うなら、彼らはどうすればいいと思いますか?

 

ツンジさん 

これからのリーダーたちはもっとできることがあると思います。でも、私たち一人一人が、将来の気候のために何かできることがあるはずです。環境保全活動をしている子どもたちがいるのですから、私たち大人も一緒に活動に加わるべきですし、企業も加わるべきです。政府も深刻に捉えるべきです。私は小学6年生の時、気候が悪化し地球が滅びつつあると習いました。地球を守れるかどうかは、私たちにかかっているのです。

「自分の足で立ちましょう」

5人がスピーチを終えた後、ツンジさんのほか、メキシコ代表のソフィア・アラゴンさん、プエルトリコ代表のマディソン・アンダーソンさんがトップ3に選ばれた。

ファイナルスピーチのテーマは「若い女の子たちに今、一番伝えなくてはならない大切なこと」。

メキシコ代表のアラゴンさんは「SNSで目にする“理想”はどれもリアルではない」として、「本当の価値の大切さを伝えたい」とスピーチ。

プエルトリコ代表のアンダーソンさんは「あなたたちをインスパイアできるのはあなたたちだけ」と、ありのままの自分を大事にするよう訴えるスピーチで拍手を浴びた。

だが、会場が一番盛り上がったのは、ツンジさんのスピーチだった。女性に必要なのは「リーダーシップ」だと訴えた力強いスピーチは、ツンジさんの声が聞こえなくなるほどの大きな拍手と歓声が上がった。

Q、若い女の子たちに今、一番伝えなくてはならない大切なことは何だと思いますか?」

 

ツンジさん

リーダーシップです。これは、とても長い間、若い女性と女性に欠けていたものでした。それは私たちが望まなかったからではなく、社会が女性の役割を決めつけていたからです。私は、私たちは世界で最もパワフルな存在であり、あらゆる機会を与えられるべきだと思います。若い女の子たちに私が伝えたいことは、居場所を勝ち取ることです。女性の社会進出以上に大事なことはありません。自分の足で立ちましょう。

「私を見てほしい」

きわめつけは、最後のステートメントスピーチ。

メキシコ代表のアラゴンさんは「ミス・ユニバースが女性リーダーを探すようになったのは革命的」と述べ、「最も大事なのは、進化し続けることだと思う」と強調した。

プエルトリコ代表のアンダーソンさんも「正直に言えば、ミス・ユニバースはただの夢ではありません。私は自分のミッションを見つけられたと確信している」と語った。

ツンジさんは「私が育った世界では、私のような肌と髪を持つ女性はまったく美しくないと考えらていました。今日、それを終わらせるべき時だと思います」と力強く語り、黒人の少女たちに向けて「私を見てほしい」と呼びかけた。

「私が育った世界では、私のような肌と髪を持つ女性はまったく美しくないと考えらていました。今日、それを終わらせるべき時だと思います。私は、子どもたちに私を見てほしい。私の顔を見て、自分たちの顔をみて、そうして自分たちと私が同じ顔をしているのだと知ってほしいのです」

ツンジさんは大会後に公式ツイッターを更新し、「ミス・ユニバース」のクラウンを身につけた写真とともに次のようなメッセージを投稿した。

「今夜、ドアが開かれ、私がそのドアを通り抜ける一人となれたことに、感謝してもしきれません。この瞬間を目撃したすべての少女が、彼女の夢の力を永遠に信じてくれますように。そして、彼らの顔の中に、私の顔がうつっていることを分かってくれますように。私が#MissUniverse2019です」

 

【UPDATE 2019/12/13 17:55】  

タイトルや本文で、南アフリカ代表のゾジビニ・ツンジさんについて「黒人女性初のミス・ユニバース」と記載しましたが、誤りでした。お詫びして、訂正いたします。