人工知能による位置情報分析プラットフォームの開発・運営を行うレイ・フロンティアは、花見シーズンの上野公園での行動データを分析。2019年と2020年のデータを年代別に比較すると、若者の滞在時間は大幅に短くなった一方、60代は伸びていたと、4月1日に発表した。
分析したのは、2019年3月21~27日と、2020年3月15~21日。いずれも春分の日を含む1週間で、20〜60代の行動データを自社アプリで収集した。
Advertisement
公開された各年代ごとの累計滞在時間を示したグラフでは、2019年を100とすると、20〜40代は20前後。もっとも減少していた30代は16だった。一方で60代は107に上昇している。
平均滞在時間も、20代は2019年の86分が2020年には42分に。30代は110分が48分に、40代も106分が44分に減少しており、いずれも半分以下だった。一方60代は108分が129分と、2割ほど伸びている。
Advertisement
同社は「若者の問題行動にフォーカスした報道が多いが、問題があるのはあくまで一部」と分析。「今回のデータから若者は外出自粛に対する意識がむしろ高いとも考えられる」としている。