『志村けんのだいじょうぶだぁ』動画10本をYouTubeで公開へ。広告収益は日本赤十字社に寄付

「本来であれば処分されるのを待つのみ」の作品たちが、新型コロナと戦い続ける「世界各地の家庭を明るくする⼀助になれば」と公開を決めたという。
志村けんさん=2016年撮影
志村けんさん=2016年撮影
時事通信社

新型コロナウイルス感染症で亡くなった志村けんさんの所属事務所イザワオフィスは、4月18日からYouTubeの公式チャンネルで『志村けんのだいじょうぶだぁ』の動画10本を順次公開すると同日、発表した。動画で得た収益は、経費を除き日本赤十字社に寄付するという。

『志村けんのだいじょうぶだぁ』は1987〜1996年に放送。再編集し、10本の動画として公開する予定だ。4月18日午前の時点で1本目が公開されており、2本目以降も順次公開する。

発表によると同番組は「諸事情により、テレビなどで目にしていただく機会がなく、今後についても、残念ながら限りなくゼロに近い状況」。「志村けんの全盛期とも言える時期の作品が、このまま人々の目に触れられず、再び世に出ないまま葬り去られてしまうことに対して、大きな葛藤がありました」と、公開までの経緯を明かした。

また、志村さんが亡くなった後、同社は「社会に対して何を発信し、最前線で働く医療従事者にどのような支援ができるのかを検討」。そこで1本目を広告なし、2本目以降を広告ありの動画として公開し、経費を除いて日本赤十字社へ全額寄付することを決めたという。

発表はこう締めくくられている。

「新型コロナウイルス感染症が猛威を奮い、世界中が暗く沈んでしまっている昨今。志村けんと共演者、制作スタッフが作り上げた『本来であれば処分されるのを待つのみ』であった本作品群が、新型コロナウイルスと戦い続ける世界各地の家庭を明るくする⼀助となり、寄付により日本赤十字社の諸活動が、より多くの方々を助けることを、弊社スタッフ⼀同、願っております」

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