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2020年12月08日 15時41分 JST | 更新 2020年12月09日 10時47分 JST

サツマイモや肉まんから出火。「電子レンジ火災」が増加、死亡事故も…防止策は?

加熱しすぎなどが原因に。火災になった時はどうしたらいい?東京消防庁が安全な対処法を紹介している

chengyuzheng via Getty Images
サツマイモが恋しい季節だが、電子レンジでの加熱には要注意だ

寒くなり、ほくほくのサツマイモや肉まんが食べたくなる季節に。

ただ、電子レンジで加熱する際には注意が必要だ。

東京消防庁は、「電子レンジ火災」が増加傾向にあるとして、安全に使用するよう注意を呼びかけている

東京消防庁は公式サイトで、電子レンジにまつわる次のような火災の事例を紹介している。

【事例1】

マンションの居住者の女性が、生のサツマイモを温めようと電子レンジで10分間加熱した。さらに5分間加熱し、その場を離れたところ、異音が聞こえた。戻って確認すると、サツマイモから出火し電子レンジから煙が出ていた。

【事例2】

共同住宅の居室で、カップ麺を電子レンジで加熱したところ、カップ麺の容器から出火。火災に気付き、消火しようと電子レンジの扉を開けたところ、火が服に燃え移り死亡した。

 

原因は?

東京消防庁のサイトによると、食品を必要以上に長い時間かけて温める「過熱」や、調理してはいけない包装(アルミを使用した冷凍食品など)を加熱するなど、電子レンジの誤った使用方法が火災を招いているという。

東京消防庁が行った実験で、サツマイモや肉まんなどは、電子レンジで5分〜12分加熱すると、「爆発的に燃焼」することが確認された。長時間の加熱で水分が蒸発し、炭化が進んで可燃性ガスが発生。この可燃性ガスがレンジ内に充満した際、食品の炭化した部分が帯電して「スパーク」を起こし、ガスに引火することで激しく燃える、と推定されるという。

東京消防庁の資料を基に作成
電子レンジ(出力700W)で長時間加熱により爆発的に燃焼した主な食品一覧

「電子レンジ火災」は増加傾向にある。

東京消防庁の統計によると、同庁の管内では年間10〜20件程度だった発生件数が年々増え続け、2017年以降は3年連続で40件台だった。

 

防ぐポイント

電子レンジ火災を防ぐために、どのようなことを気をつけたら良いのか?

東京消防庁は、次のようなポイントを注意するよう呼びかけている。

・サツマイモや肉まんなどは、加熱しすぎないよう説明書などを読み加熱時間を確認する

・調理中はその場を離れず、食品の様子を見守る

・電子レンジの周辺には、可燃物を置かないよう普段から心がける

・冷凍食品などは、包装の表記を確認してから加熱する

 

火災になったら…3ステップ

もし電子レンジから出火してしまっても、絶対に扉を開けてはいけない。

東京消防庁は、出火した際の3ステップを紹介している

1)扉を開けずに電源を遮断

2)扉を閉めたまま、慌てずにレンジ内の様子を見る

3)火が消えなければ、扉を閉めたまま消火器など消火器具を準備する

万が一火事になった場合、119番で通報するよう呼びかけている。

あったかごはんのお供として電子レンジが活躍する季節。注意点を知り、うまく付き合いたい。

東京消防庁は、肉まんや冷凍食品の加熱で「電子レンジ火災」が発生する様子を映した実験映像も公開している。