「女性はキッチンにふさわしい」バーガーキングのツイートに批判相次ぐ ⇒ 謝罪し、削除

性差別的だと批判されたキャッチコピーは、新聞広告にも掲載された。女性従業員を対象にした新たな奨学金プログラムの始動を発表するキャンペーンだった。
バーガーキング
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ROBYN BECK

ファストフードのバーガーキングが、「女性はキッチンにふさわしい」と公式Twitterで投稿し、性差別的としてネット上で批判を浴びている。指摘を受けて同社は謝罪し、ツイートを削除した。

複数あるツイートの一つだった

このツイートは、レストラン業界の女性を支援するための奨学金プログラムを打ち出すことに合わせて投稿された。同社のイギリス支部は、このプログラムをTwitterで発表する際「女性はキッチンにふさわしい」とツイートした。

この投稿に続けて、同社は次のように奨学金プログラムの目的を説明していた。

「シェフのうち女性はたったの20%です。私たちは、女性の従業員に料理のキャリアを追求する機会を提供することで、レストラン業界の男女比を変えるという使命を背負っています

私たちは、バーガーキングの女性従業員が、料理の夢を追求するのに役立つ新たな奨学金プログラムをスタートできることを誇りに思います!

Todayは、「多くの人が一つ目のツイートしか見なかったため、ブランドのメッセージに誤解が生じた」と指摘している。

バーガーキングはさらに、ニューヨークタイムズにも同様の内容でフルページの新聞広告を出していた。ツイートと同じように、「女性はキッチンにふさわしい」と大きな題字で書かれている。

新聞広告では、こう続けた。

「プロのキッチンがある場所であれば、女性はそこにふさわしい。しかし、誰がそれらのキッチンをリードしているのか分かりますか?アメリカのシェフ職に占める女性の割合はたったの24%。料理長と話をしたいとなれば、その数は7%未満に減少します」

レストラン業界で、女性のシェフが活躍する機会が今なお限られている現状を問題提起する内容だった。

ツイートを批判するコメントの多くは、クリック数や見出しを取るために性差別的な比喩を意図的に使用していると指摘した。広告の目的から外れている、との批判もあった。

ケンタッキーGamingも削除促す

バーガーキングがツイートへの否定的な反応に耳を傾けることを拒否すると、批判はさらに膨らんだ。

ケンタッキーフライドチキン(KFC)のゲーム部門KFC Gamingは公式Twitterで、バーガーキングのツイートに対して「この投稿を削除するベストなタイミングは、投稿したその直後でした。2番目にベストなタイミングは、今です」と書かれたイラストをツイート。

これに対し、バーガーキングは「私たちの業界で、女性の代表が非常に不足していることに注目するツイートを削除しなければならない理由がありますか?あなた方もこの動きに参加すると思いましたが」などと切り返し、削除の提案に応じなかった。

だが最終的に、バーガーキングのツイートは3月8日夜に削除された。同社はTwitterで次のように謝罪した。

最初のツイートは誤っていました、申し訳ありません、私たちの目的は、イギリスのプロのシェフのうち女性がたった20%であるという事実に目を向け、料理の奨学金を授与することでそれを変える手助けをすることでした。次回はもっとうまく行います」

同社は「暴力的なコメントがあった」として、元のツイートを削除した。

完全な説明なく「間違いだった」

今回の騒動に関して、バーガーキングの広報担当者は、ワシントンポストの取材にメールで次のようにコメントしている

私たちは、女性が世界の高級レストランで男性中心の料理文化を打ち破ることへの支援に尽力しています

最初のツイートに完全な説明を含めなかったのは、私たちの間違いでした。皆さんがメッセージ全体を読んだときに、この重要な機会に対する私たちの信念を共有すると確信しているため、今後の活動を調整しています

バーガーキング財団の公式サイトによると、今回の奨学金プログラムでは、基準を満たした女性従業員に、1人につき2万5000ドル(約270万円)を提供することを計画している。

この記事は、ハフポストUS版の記事を編集・加筆しました。

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