アイスランド首都近くで火山が噴火。6000年の眠りから覚める【画像集】

噴火の規模は比較的小さいと考えられおり、近隣の町への脅威はみられないという。アイスランドの首相は安全を呼びかけている。
噴火の様子(2021年3月21日撮影)
噴火の様子(2021年3月21日撮影)
Kristinn Magnusson via via REUTERS

アイスランドの首都レイキャビクから南西30キロに位置するレイキャネス半島で、現地時間3月19日に火山が噴火。噴火の規模は比較的小さいと考えられおり、近隣の町への脅威はみられないという。

レイキャネス半島のファグラダルスフィヤル山付近の噴火は、ウェブカメラで撮影され、アイスランド気象局によって確認された。同局の担当者によると、その映像は溶岩が「遅いペース」で動いている様子をとらえていた。AP通信CBS Newsなどによると、レイキャネス半島では781年ぶりの火山噴火となり、ファグラダルスフィヤル山はこれまで6000年間、火山活動がなかったという。

火山の様子はアイスランド国営放送のライブ映像などで見ることができる。

炎、煙、溶岩が噴出する亀裂は1600フィート(およそ487メートル)ほどと推定されており、溶岩は110ヤード(およそ100メートル)ほどの高さまで噴き上がっている。その様子は、レイキャビクからも見ることができる。

火山は孤立した谷にあるため、気象局によると、避難は計画していないという。

カトリーン・ヤコブスドッティル首相は、「今のところ、噴火は周辺の街におよぼす脅威だとは見なされていません。近づかずに、安全に保つようお願いします」とツイートした。

緊急事態管理局も、火山には近づかず、火山ガスを避けるため、窓を閉めたまま屋内にいるように呼びかけた。空気中に有毒な成分が含まれていないかも調べられ、気象局は、科学者を乗せたヘリコプターを現地に手配した。

付近では、この4週間ほどで4万件以上の小さな地震が発生していたという。2014年以降、毎年1000〜3000件ほどの地震が数えられていた。

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SIGTRYGGUR JOHANNSSON via REUTERS
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この記事はハフポストUS版を翻訳・編集しました。

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