新たな『ドラゴン桜』に寄せられる期待。「バカとブスこそ、東大に行け!」の前作が求められる変化【見どころ】

前作の桜木の“金言”は、もはや時代錯誤だ。令和の時代に帰ってきた『ドラゴン桜』の物語はどんな展開になるのか。
日曜劇場『ドラゴン桜』
日曜劇場『ドラゴン桜』
TBS公式サイトより

4月25日午後9時から、日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)の放送が始まる。

2005年に放送された前作からの続編。阿部寛さん演じる元暴走族の弁護士・桜木建二が、落ちこぼれ高校生たちを東大入学に導く模様が再び描かれる。大学受験がストーリーの中心になるのは、前作と変わらない。

だがこの間、時代は大きく変わった。今回舞台となる学園の生徒たちはスマートフォンは当たり前となったデジタルネイティブ。いわゆる“Z世代”だ。

令和の時代に再び戻ってきた『ドラゴン桜』は、今の時代の受験をどう描くのか。初回放送を前に、注目ポイントをまとめた。

「バカとブスこそ、東大に行け!」は、もう時代錯誤

前作で主人公の弁護士・桜木は生徒たちにこう言い放った。「バカとブスこそ、東大に行け」

この桜木の言葉に刺激を受け、それぞれ目的を持った生徒たちは東大受験という難関に挑んだ。当時の生徒役には山下智久さん、長澤まさみさん、新垣結衣さん、中尾明慶さん、小池徹平さん、紗栄子(当時はサエコ)さんなどがいた。

しかしこの桜木の言葉は、今の時代では通用しない。もはや「時代錯誤」の表現と言っても良いだろう。

今の時代は、単に学校での成績が悪いことが桜木が当時放った「バカ」という言葉に直接繋がることはない。例えば、わざわざ大学に入って学ばなくても自ら起業する人もいる。

そしてもちろん、「ブス」という表現も通用しない。今の時代では個人の容姿に言及し、中傷したりするようなこと自体が許されないという認識も広まってきた。

前作から約15年、時代の変化を受けて桜木はどのような言葉で生徒たちを鼓舞し導くのだろうか。桜木が放つ言葉に注目だ。

あれ?半沢...!?脇を固めるキャストも豪華

ドラゴン桜といえば、生徒役に注目が集まる。

続編に当たる今回のメインの生徒役も髙橋海人さん(King & Prince)、南沙良さん、平手友梨奈さん、加藤清史郎さん、鈴鹿央士さん、志田彩良さん、細田佳央太さんと豪華でフレッシュな顔ぶれだ。

しかし今回は、脇役にも注目したい。

今作の舞台となる龍海学園高等学校の教頭・高原浩之役には及川光博さん、理事長の龍野久美子役には江口のりこさんが名を連ねる。

この2人、共に2020年の『半沢直樹』に出演し、物語を盛り上げていた存在。ちなみに、今作の演出を担当するのは『半沢』でも演出を務めていた福澤克雄氏だ。

Twitterでも「なんだか半沢感のあるキャスティング」「江口さんとミッチー(及川さん)に期待」との声が出ている。

及川さん演じる教頭の高原は、桜木らに学校の再建を依頼する。

一方で江口さん演じる理事長の龍野は「自由教育」を掲げたがそのおかげで生徒の学力が低下。再建を試みる高原や桜木に反発する。

生徒たちの成長だけでなく、桜木・高原と龍野の対立も見所の1つとなっていきそうだ。

教師と元教え子のタッグ

最後の注目点として外せないのが、阿部寛さん演じる桜木と2005年の前作で生徒だった長澤まさみさん演じる水野直美の共演だろう。

2人は教師と元教え子という関係。水野は前作、桜木に導かれ「特進クラス」で学んだが東大受験の直前、母親の病気のため受験を断念。しかしその後、一浪の末に東大に合格し、弁護士資格を取得。

師匠の後を追うように桜木が経営する弁護士事務所に入所したという設定だ。

予告映像では、水野が龍海学園で「ここにきた目的は、みなさんを東大に合格させることです」と意気込んでいる。

今後、以前出演したメンバーのサプライズ出演などに期待も高まるが、前作生徒役で出演したメンバーの中では、現時点で唯一の出演となる長澤さん。

阿部さんとのコンビがどのようなものになるのか、楽しみだ。

日曜劇場『ドラゴン桜』、初回は25分拡大スペシャルで放送される。

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