これからの経済
2022年01月02日 07時00分 JST

お年玉の使い道、子どもにどう教える?大人も知っておきたいお金と向き合う3つのポイント

お正月、お年玉の使い道を子どもにどう教えたらいいのか。やさしいお金の専門家で金融教育活動家としても活躍する横川楓さんに、「お年玉」を通じてお金と向き合う3つのポイントを教えてもらいました。

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子どもにとって、1年に一度いつもより大きなお金をもらえる嬉しいイベントである「お年玉」。いつも渡しているお小遣いよりも大きな金額が入ってくるからこそ、その大きな金額と向き合うにあたり、子どもに教えられることもあります。

2022年、高校の家庭科で「投資教育」が義務化されます。海外では、3歳からのお金の教育のガイドラインがある国もあります。お金の使い道を学ばせることは、小学校入学前からであっても決して早くはありません。“金融教育”がますます注目される今、子どもと一緒に「お年玉」とどう向き合っていくべきなのか考えていきましょう。

①「特別なお金」であることを理解させる

まずはお年玉といえば、年に一度の年明けに、親や親戚など色々な人からもらうことがあるもの。普段もらえるお小遣いよりも大きな金額をもらえることもあり、「お金をたくさんもらえて嬉しい」と思う子どもがほとんどなはず。

もしかしたらもらったお年玉はすぐに親が預かって管理しようと思っている人もいるかもしれませんが、大きなお金をもらうタイミングだからこそ学べることもたくさんあります。

ただただ親が管理してしまうのではなく、まずは、お年玉というイベントは「特別なお金」をもらえるイベントだということを教えて、その上でその特別なお金をどうしていくかを子どもとコミュニケーションをしながら考えることが大切です。

②お金を分けて、やりくりすることを教える

「お年玉」は大人でいうボーナスです。私たち大人もボーナスの中で欲しいものを買ったり、貯金をしたり、いつも入ってくるお給料よりも大きな金額と向き合って、それをどう使っていくのか内訳をまず考えますよね。

子どもの中には、お年玉をもらう前から普段のお小遣いでは買うことのできないおもちゃを買おうと意気込んでいたり、「お年玉=大きなお金をもらうことができるもの」だと既に理解していたりする子もいるはず。お年玉を使って、「欲しいものを買えてよかった」で終わってしまうと、「お年玉=欲しいものを買うことができるだけのイベント」となってしまいます。

そこで、お年玉は「特別なお金をどう使うか考えさせるイベント」だと親がまずマインドセットしましょう。

その上で子どもに考えさせたいのが、「お金を分ける」ということ。

使えるお金があるとすぐに使ってしまいたいとなるかもしれませんが、例えば「今ここで全部お年玉をつかっちゃうと、4月に発売される好きなゲームが買えなくなるけど、今このお金をとっておくと、そのゲームがその時お小遣いを貯めなくてもお年玉の残りで買うことができるよ」といったように具体的な予定を示すなどして、「今欲しいものを買うお金」と「今すぐは使わないけど後から使うために貯めておくお金」の2つに分けるように子どもに教えてあげましょう。

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③貯めることも使うことも大事

お年玉は毎年入ってくる金額が変わってくるもの。なので、まずはお年玉で買いたいと思っているものを子どもにヒアリングしておき、そのあとお年玉をある程度もらいきったタイミングで、その欲しいものを買ったあと「残ったお金をどうするか?」を子どもと一緒に考えてみましょう。

中には全額を預かり貯金に回そうとしている方もいるかもしれません。でも、お年玉をもらうという子どもにとっては「特別なイベント」だからこそ、使う喜びを感じさせてあげるいい機会でもあります。

とはいえ、何も考えずただお年玉を使っていいよというのももちろんNGです。大きなお金が入るイベントだからこそ使うことと、貯めることを教えてあげることが大切。今欲しいものを買って残るお金をどうするのか、次に何かに使う機会のために「お金を残す=貯める」という感覚も、大きな金額が入ってくるお年玉という機会だからこそ伝えやすい機会でもあります。

また、普段のお小遣いを銀行口座で管理しているという家庭もなかなかないはずですが、お年玉に限っては集まったお金を子ども用の口座に入金しに行くという人もいるのではないでしょうか。この銀行に預ける際も子どもと一緒に預けにいき、あまったお年玉をどう残しているのか、お年玉の行方も子どもに理解させてあげましょう。

お金のことを子どものうちから学ばせるには、日頃から子どもも大人と一緒にトライ&エラーで小さな成功体験を積み重ねていく必要があります。

お年玉もただ「お金をもらうイベント」にするのではなく、もらって、使い道を考えて、いくら使って、いくら残していくか、どう残していくかまでを親だけで行うのではなく、子どもにも考えさせ、行動させることが大事。1年に1回のイベントだからこそ、お金の教育の一環として一緒に向き合っていきましょう。

(文:横川楓@yokokawakaede 編集:竹下由佳@kuboyu318