東京など「花粉シーズン」に突入 九州や関東も週後半には本格的な飛散へ

関東や東海、西日本では暖かくなってくる今週後半から、スギ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。
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今年は東京都で2月17日にスギ花粉の飛散が始まりました。

その他、九州などでは2月15日から16日にスギ花粉が飛び始め、「花粉シーズン」に突入しました。関東や東海、西日本では暖かくなってくる今週後半から、スギ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。

ウェザーニュースの花粉観測機「ポールンロボ」の花粉検出個数や、ユーザーの花粉症と感じる症状報告が増え、「花粉シーズン開始」の目安を超過したことによる発表です。

関東や東海、西日本では暖かくなってくる今週後半から、スギ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。

東京都や九州など1都13県で花粉シーズンに突入

2022年2月20日までに東京都、神奈川県、埼玉県、静岡県、愛媛県、高知県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県の1都13県でウェザーニューズ独自の花粉観測機「ポールンロボ」が花粉を検出し、スマホアプリ「ウェザーニュース」のユーザーからの花粉症の症状報告でも“つらい”や“ややつらい”の回答が増加していることなどから総合的に判断して、花粉シーズンに突入したことを発表しました。

<各地の飛散開始日>
・2月15日
福岡、長崎

・2月16日
佐賀、熊本、大分、宮崎、山口、高知、愛媛、神奈川

・2月17日
東京、埼玉、静岡、鹿児島

スギの雄花は暖かくなると花粉を飛ばし始めます。今冬は全国的に寒気の流れ込みが続き、2月に入っても気温が低い日が多くなっています。ただ2月中旬からは低気圧が本州付近を通過するなど一時的ですが寒気が弱まるタイミングが出てきました。この影響で九州や四国では最高気温が15℃前後まで上がる日が出てきており、雄花の開花が進んでスギ花粉の飛散シーズンに突入したものと考えられます。

【花粉シーズン開始判断の目安】
・花粉が飛びそうな日に、各都道府県で3割以上のポールンロボが2日以上10個を上回る花粉を観測
・ユーザーの花粉症症状、周辺の研究機関や病院などのダーラム観測データ
以上を参考に総合的に判断しています。

週後半には西・東日本の広範囲で飛散開始

【週間】花粉飛散予想(2月22日〜27日)
【週間】花粉飛散予想(2月22日〜27日)
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2月下旬から3月は高気圧と低気圧が交互に通過し、天気は周期的に変わる見込みです。気温は今週前半までは低い状況が続きますが、週後半から週末からは平年を上回る暖かな日が現れてくる見込みです。特に東日本や北日本では3月の気温は平年より高くなる予想です。このため、週後半には西日本や東日本の広範囲で飛散が始まりそうです。

3月に入ると北陸、東北でも飛散が始まる予想となっています。
>>ピンポイント花粉飛散状況・予想

飛散ピークはスギ花粉が2月下旬〜3月下旬

花粉飛散ピーク予想(スギ・ヒノキ)
花粉飛散ピーク予想(スギ・ヒノキ)
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花粉シーズンに入った後、1週間から10日くらいで花粉の飛散が本格化します。西日本や東海、関東では暖かくなってくる週後半から、北陸や東北では3月中旬からスギ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。

3月後半になるとスギ花粉の飛散は徐々にピークを越えて、西日本からヒノキ花粉の飛散が増えてきます。3月下旬から4月中旬にかけて西日本や東日本を中心にヒノキ花粉の飛散ピークを迎える見込みです。気温が高めに推移すると予想よりもピークが早まる可能性があるため、ヒノキ花粉に敏感な方はご注意ください。

シラカバ花粉が飛散する北海道は、道南・道央ではゴールデンウィーク前後、道北・道東では5月中旬に飛散ピークを迎える予想です。

飛散量は北日本や北陸で2021年より多く、西日本では少ない予想

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2022年の花粉飛散量は、2021年と比べると北日本や北陸で多く、関東や東海では同程度、西日本では少ない予想です。北海道では2021年比で約180%、東北北部や北陸では2021年比で約130%になる予想です。一方、2021年に飛散量が多かった西日本では2021年比で約75%になる見込みです。
平年(2012〜2021年の平均)との比較では平年並となるエリアが多く、全国平均では平年の98%程度になるとみています。ただ、北海道では平年比140%と多くなる予想です。
暖かい日や風の強い日、雨の翌日など、一時的・局地的に大量の花粉が飛散することもあるので、しっかりと対策を行ってください。
>>毎日の花粉飛散予想や観測実況

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